サンマが秋の味覚と呼ばれる理由
サンマ(秋刀魚)は、名前の通り「秋に旬を迎える魚」です。
古くから日本人に親しまれ、焼き魚・刺身・寿司・煮付けと、さまざまな料理で楽しまれてきました。
秋になるとスーパーや魚市場に大量に並ぶため、「秋の名物」として食卓に欠かせない存在になっています。
サンマは秋に最も脂がのるのか?
結論から言うと、サンマの脂が最も乗るのは 秋(9〜11月) です。
・夏に北の海で豊富なプランクトンや小魚を食べ、体に脂肪を蓄える
・秋に南下回遊する時点で体脂肪率がピークに達する
・特に北海道沖から三陸沖を通過する個体は「脂のり最高」とされる
実際に分析すると、秋サンマは 脂肪率20%以上 に達することもあり、焼いた時に脂が滴り落ちるのはその証拠です。
一方、春〜初夏にかけてのサンマは痩せており、脂は少なく、さっぱりとした味わいになります。
漁獲量が最も多いのも秋
サンマの漁獲量が最も増えるのも、やはり秋です。
・サンマは回遊魚で、夏〜秋にかけて北の海から南下してくる
・日本近海を通るのがちょうど秋にあたる
・昔から「秋刀魚の豊漁=秋の風物詩」と言われてきた
しかし近年は温暖化や海流の変化により、サンマの資源量は減少傾向にあります。
昭和や平成初期のように「大量に店頭に並ぶ光景」は少なくなり、価格も高騰しています。
サンマは鮮度劣化に強い魚なのか?
実はサンマは 鮮度劣化に弱い魚 です。
・青魚特有の脂質(不飽和脂肪酸)が酸化しやすい
・内臓に雑菌や寄生虫が多く、ワタが劣化すると一気に臭みが出る
・死後硬直が短く、時間が経つと身が柔らかくなる
そのため、サンマは釣りや漁獲直後から「氷でしっかり冷やす」ことが欠かせません。
昔は「サンマは足が速い魚」とされ、鮮度保持の難しさが流通の障壁でした。
現在では、急速冷凍技術や海水氷を使った処理が進み、北海道や三陸から全国へ新鮮なサンマが届くようになっています。
まとめ
・サンマは秋に最も脂がのり、脂肪率20%を超える個体も珍しくない
・漁獲量も秋に集中し、「秋の名物」として古くから親しまれてきた
・ただしサンマは鮮度劣化に弱く、冷却処理を怠るとすぐに味が落ちる
つまり、サンマは「秋にこそ食べるべき魚」であり、新鮮なうちに調理することで本来の旨味を堪能できます。
旬の秋サンマを塩焼きで食べれば、まさに日本の秋を実感できる一品となるでしょう。


