魚の多くは、エサを口に入れた際に 違和感を覚えるとすぐに吐き出す習性 を持っています。
これは釣り人にとって「アタリはあったのに針掛かりしない」という場面の原因となるものです。
しかし、魚種によっては「吐き出す能力」や「習性の強さ」に違いがあります。
本記事では、特に人気ターゲットである ウツボ と ガシラ(カサゴ) に注目し、それぞれの吐き出し行動を解説します。
一般的な魚の習性
・アジやイワシなど小型回遊魚は、異物感に非常に敏感。すぐに吐き出す。
・クロダイやグレも、貝や海藻をかじる際に「硬さ」や「違和感」を感じるとすぐ放す。
・アオリイカなど軟体動物も同じく、違和感があれば即座にエサを離す。
つまり、多くの魚は「違和感=危険」と瞬時に判断するのです。
ウツボの場合
吐き出す能力はあるが弱い
・ウツボは顎の力が非常に強く、一度かじったものを「離さない」習性が目立ちます。
・実際に釣りでは、エサに食いつくと 針がかりしやすい魚 のひとつ。
・ただし、完全に飲み込む前に「石や殻のような硬いもの」を誤って口にした場合には吐き出すことがあります。
特徴的な二重顎(咽頭顎)
・ウツボは「第二の顎(咽頭顎)」を持っており、口の奥で獲物をさらに飲み込む構造。
・このため、違和感を覚えた時点で既にエサが奥に運ばれていることが多く、吐き出す前に飲み込む確率が高い。
・釣り人からすれば「違和感に鈍感」な部類に入る魚です。
ガシラ(カサゴ)の場合
吐き出しは可能だが遅い
・ガシラは根魚で、エサを丸呑みする習性を持ちます。
・一度吸い込んだエサは、即座に吐き出すというより「飲み込もうとする行動」が優先されます。
・そのため、違和感を覚えても「吐き出すまでの時間がやや遅い」。
釣りにおける特徴
・アタリが出た瞬間に合わせれば針掛かりしやすい魚。
・放置していると針を深く飲み込みやすいので、根掛かり防止とリリース性のために早合わせが推奨されます。
ウツボとガシラの比較
| 魚種 | 吐き出す習性 | 特徴 |
|---|---|---|
| ウツボ | 弱い(飲み込み優先) | 咽頭顎の働きで奥まで運んでしまうため、違和感に鈍感 |
| ガシラ(カサゴ) | 吐き出せるが遅い | 丸呑み型で、吐き出すより飲み込む行動が先に出やすい |
釣り人へのアドバイス
・アジやイワシのような小魚は「すぐ吐く」ため、即合わせが必須。
・ウツボは「吐かない・離さない」ため、針掛かりしやすいが、針を外すのは大変。
・ガシラは「吐き出すが遅い」ため、早めの合わせで深飲みを防ぐのがコツ。
まとめ
魚は一般的に違和感を覚えると吐き出しますが、
・ウツボは咽頭顎によって奥まで運び込むため吐き出しにくい
・ガシラは吐き出すことは可能だが、丸呑み型のため吐き出し反応が遅い
という大きな違いがあります。
この習性を知ることで、釣り人は 合わせのタイミングや仕掛け選び を工夫でき、釣果や魚の取り扱いに差が出てきます。


