釣行中、うっかりリールを海に落としてしまった…。
これは初心者からベテランまで誰にでも起こりうる“釣りの大事故”です。
特にアオリイカのヤエン釣りや磯での青物釣りなど、足場が不安定な釣り場ではリールの水没は決して珍しくありません。
しかし正しい対処を知っていれば、リールを復活させられる可能性は十分あります。
今回は「リールが海水に水没したときの応急処置から本格メンテナンスまで」を、釣具店スタッフの視点と整備のプロが実践する方法を交えて、徹底解説します。
目次
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リールが海水に水没すると何が起こるのか
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水没直後にやるべき応急処置
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帰宅後の本格メンテナンス手順
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NGな対処法とよくある失敗
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自分で直せる範囲と修理に出すべき判断基準
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防止策:リールを海に落とさない工夫
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まとめ
1. リールが海水に水没すると何が起こるのか
リールは金属・樹脂・グリス・ベアリング・電子部品(電動リールの場合)など多様なパーツで構成されています。
海水に浸かると以下の問題が一気に進行します。
・塩分によるサビ・腐食
・内部グリスの流出と固着
・ドラグやベアリングの動作不良
・電子基板のショート(電動リールの場合)
放置すると、たった数日で内部は錆だらけになり、最悪は修理不能に…。
つまり「どれだけ早く適切な処置をするか」が運命の分かれ道なのです。
2. 水没直後にやるべき応急処置
① 竿から外して水切り
まずは慌てず落ち着いてリールを竿から外し、軽く振って海水を切ります。
ここで注意したいのは、無理にハンドルを回さないこと。
回すと海水が内部にさらに浸透し、被害が拡大します。
② 真水で洗い流す
海水をそのままにすると即座に塩が結晶化し始めます。
現場にペットボトルの水があればすぐにリール全体を真水で洗い流しましょう。
③ タオルで水分を吸収
乾いた布やタオルで表面の水をしっかり拭き取ります。
ティッシュは繊維が内部に残りやすいので避けましょう。
④ 応急的な乾燥
釣行を続ける場合でも、ドラグを緩めて内部の水分をできるだけ逃がすことが重要です。
可能であればクーラーボックスにシリカゲルを入れて一時的に乾燥させるのも有効です。
3. 帰宅後の本格メンテナンス手順
釣り場での応急処置だけでは不十分です。
帰宅後に以下の手順でしっかりメンテナンスを行いましょう。
手順① 外装を流水で洗浄
水道水で全体をしっかり洗い流します。
お湯はグリスが流れ出す可能性があるので避けます。
手順② 分解可能な範囲で分解
初心者でもできる範囲は以下です。
・スプールを外す
・ハンドルを外す
・ラインローラー部分を外す
細かいギア内部までは無理に開けない方が安全です。
手順③ パーツクリーナーで塩分除去
ベアリングや金属部品はパーツクリーナーで脱塩・脱水します。
その後はしっかり乾燥。
手順④ グリスアップ・オイル差し
乾いたらリール用グリスとオイルを注油します。
・ベアリング → オイル
・ギア部 → グリス
と使い分けるのが鉄則です。
手順⑤ 動作確認
最後にハンドルを回してスムーズさを確認します。
ゴリ感や異音が残る場合はすぐに修理依頼をしましょう。
4. NGな対処法とよくある失敗
・そのまま乾かして放置
→ 内部で塩が固まり、確実にベアリング破損
・ドライヤーの熱風で乾燥
→ 樹脂やグリスが変形し逆効果
・CRCなどの浸透潤滑剤を大量に吹く
→ 一時的に軽くなるが、グリスが流され長期的に故障悪化
5. 自分で直せる範囲と修理に出すべき判断基準
・スピニングリールで軽度の水没 → 自分で応急処置可能
・ベイトリールでギア部まで浸水 → メーカー修理推奨
・電動リール → 即メーカー送り
電動リールの場合、基盤に塩水が触れた時点で素人修理は困難です。
早急に電池を外し、メーカーに送るのが最善です。
6. 防止策:リールを海に落とさない工夫
・リールスタンドを付けて直置きを避ける
・リールコードやストラップを利用する
・釣行前にドラグノブやハンドルをしっかり確認
さらに、釣具店では「リールの水没防止グッズ」も販売されています。
特に初心者や子供と一緒の釣りでは必須アイテムと言えるでしょう。
7. まとめ
リールの海水水没は一見致命的に思えますが、
即応急処置 → 帰宅後の徹底メンテ → 状況次第で修理依頼
という流れを守れば復活の可能性は高いです。
また、予防策を講じることで同じ事故を防げます。
「リールは釣りの心臓部」
大切な相棒を長く使うために、ぜひ今回の方法を覚えて実践してください。
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