車検規定以内に車高を収めてもアライメントは狂います


車検規定以内でもアライメントは狂う?意外と知られていない車高ダウンの落とし穴

はじめに

「車検対応の車高だから安心」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに日本の車検基準には最低地上高や灯火類の高さに関する規定があり、それを守っていれば法的には問題ありません。

しかし、実際には 車検規定以内の車高ダウンであっても、アライメントは狂う可能性が高い のです。
この記事ではその理由と影響、さらに対策方法について解説します。


① 車検規定とアライメントは別の話

まず大前提として、車検でチェックされるのは 最低地上高(9cm以上)灯火類の高さ など、保安基準に関わる寸法です。

一方で、アライメント(キャンバー角・トー角・キャスター角)は車検の検査項目に含まれません。
つまり、車検に通る車高だからといってアライメントが正しいとは限らない のです。


② 車高を下げるとアライメントが狂う仕組み

ではなぜ規定以内でもアライメントが狂うのか?

キャンバー角

車高を下げるとサスペンションアームの角度が変わり、自然にネガティブキャンバーがつきます。
これが強くなるとタイヤの 内減り が進行します。

トー角

ストラットやロアアームが下がることでタイロッドの角度も変化。
トーイン(内向き)やトーアウト(外向き)がずれてしまい、直進性が低下します。

キャスター角

一部のサスペンション形式では、キャスター角も微妙にズレて、ハンドルの戻りが悪くなることもあります。

つまり「数センチのダウン」「規定内のダウン量」でも確実にアライメントに影響するのです。


③ 規定以内でも起きるトラブル

「たった2〜3cm下げただけ」でも、次のようなトラブルは珍しくありません。

タイヤの片減り(特に内減り)
直進時にハンドルが取られる
ハンドリングがシビアになり疲れやすい
燃費悪化
ブッシュやサスペンションへの負担増

これらはすべて「車検対応だから大丈夫」と思い込んで放置した結果、起こりやすい症状です。


④ 実例:車検対応車高でもアライメントが狂ったケース

例1:コンパクトカーを3cmダウン → 1万km走行後にタイヤの内側だけ溝が消え、外側は新品同様。
例2:SUVを規定内ギリギリまでローダウン → 高速道路でハンドルがフラつき、直進が不安定に。
例3:ミニバンを軽くダウン → 街乗り燃費が平均で1km/L悪化。

いずれも「車検は余裕で通る車高」でしたが、アライメントの狂いによる影響は避けられませんでした。


⑤ 対策方法

「規定内だから調整しなくていい」という考えは危険です。

1. 車高を下げたら必ずアライメント測定

ダウンサスや車高調を取り付けたら、必ずアライメントを測定・調整するのが鉄則です。

2. 調整式アームやキャンバーボルトを活用

規定内でもキャンバーが強くついてしまう場合は、調整パーツを導入して補正します。

3. 定期的なチェック

車高を変えていなくても、走行距離や段差の衝撃でアライメントは徐々にズレます。
年1回の測定がおすすめです。


⑥ まとめ

車検規定以内だからといって、アライメントが正常とは限りません。
むしろ「軽いダウンだから大丈夫」と油断して放置すると、タイヤ寿命が半減する・直進安定性が悪化する といったデメリットが出ます。

結論としては、
「車検対応=アライメント正常」ではない
「車高を下げたら必ずアライメント調整」

この2つを覚えておくことが大切です。

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