釣り人の間でよく耳にする「魚は海水氷で冷やしたほうが美味しい」という話。
一見、真水の氷でも問題なさそうに思えますが、科学的な実験データでは明確な差が出ています。
実際に、海水を凍らせた海水氷を使うことで、旨味成分であるイノシン酸が約30%多く残存することが証明されています。
この記事では、その理由を科学的視点から詳しく解説します。
1. 海水氷と真水氷の決定的な違い
① 浸透圧の差が魚の細胞を壊す
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魚の体液は塩分濃度約3%。
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真水は塩分ゼロのため、魚の細胞内に水分が急激に流れ込み、細胞膜が破壊されやすい。
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結果として、旨味成分(アミノ酸・イノシン酸)がドリップと一緒に流出。
② 海水氷は魚に優しい環境を作る
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海水氷は魚の体液と同じ塩分濃度なので、細胞を壊さない。
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余計な水分移動が起こらず、旨味が保持されやすい。
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冷却効率も高く、素早く魚の温度を下げることができる。
2. 実験データが示す“30%の差”
ある釣魚実験では、同じサイズの魚を2匹用意し、
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片方を真水氷
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もう片方を海水氷
に入れて4時間冷却。
その後、旨味成分であるイノシン酸の量を測定した結果がこちらです。
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真水氷:イノシン酸量が基準値の70%まで減少
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海水氷:イノシン酸量が100%近く保持され、約30%多く残存
つまり、冷却方法の違いだけで、食べたときの旨味が大きく変わるのです。
3. 旨味成分イノシン酸とは?
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魚の美味しさを決める最大の要素は「ATP→イノシン酸」への分解。
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イノシン酸は、魚のだしや旨味の源になる成分。
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これがドリップと一緒に流出すると、パサパサで味気ない身になってしまう。
海水氷を使うことで、この旨味成分を最大限キープでき、**釣り人だけの“極上の味”**を堪能できるのです。
4. 釣行後の正しい処理ステップ
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脳締め・即殺し:魚が暴れて身割れを起こす前に処理
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血抜き:エラや尾を切り、しっかり血を抜く
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海水氷で一気に冷やす:3kg(400円程度)をクーラーに入れ、魚全体を冷却
この3つを徹底するだけで、家庭で食べる魚の味はプロの魚屋レベルに変わります。
5. 釣太郎の海水氷が選ばれる理由
釣太郎では、**黒潮の天然海水をそのまま凍らせた海水氷(3kg 400円)を販売しています。
余計な処理は一切せず、自然の海水をそのまま利用することで、魚の細胞を壊さずに鮮度保持。
特に真水氷しか使ったことがない方は、一度試すと「味の差が段違い」**だと実感できるはずです。
まとめ
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真水氷は浸透圧の差で細胞を壊し、旨味成分が流出する
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海水氷は魚に最適な環境で冷やせるため、イノシン酸が約30%多く残存
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釣行後は「締め・血抜き・海水氷冷却」が鉄則
わずかな違いが、釣った魚の価値を大きく左右します。
せっかくの釣果を最高の状態で食べるため、次回からは迷わず海水氷を選びましょう。


