イカの中でも特に人気が高いスルメイカ。
しかし、寄生虫アニサキスが多く含まれることで知られています。
なぜスルメイカだけがアニサキスのリスクが高いのか、イカソーメンに細切りすれば安全になるのか、科学的な観点から詳しく解説します。
1. アニサキスとは?
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アニサキスは海産魚介類に寄生する線虫の一種
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幼虫は長さ2~3cm、白く細長い糸状の形をしている
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生きたまま食べると胃や腸に侵入し、「アニサキス症」を引き起こす
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主な症状は激しい腹痛、嘔吐、吐き気など
2. スルメイカにアニサキスが多い理由
① 回遊ルートと捕食習性
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スルメイカはオキアミや小魚など、アニサキスを持つ中間宿主を大量に捕食する
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回遊性が強く、寄生虫を保有した魚を広範囲で捕食するため、感染率が高い
② 内臓から身への移動が早い
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死後、アニサキスは内臓から筋肉へ移動する性質がある
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スルメイカは漁獲から消費までの時間が比較的長く、特に夏場は移動が早くなる
③ 他のイカ類との比較
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ケンサキイカやアオリイカはアニサキス保有率が低い
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これらは沿岸域を主に行動し、アニサキスを多く持つ餌を捕食する機会が少ない
3. イカソーメンに細切りすればアニサキスは安全?
① 細切りにするだけでは不十分
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アニサキスは長さ2~3cmあるが、包丁で切っても断片が残ることがある
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体が強靭で、切り口があっても口から侵入し、症状を起こすケースがある
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つまり「細切り=安全」ではない
② 確実に安全にする方法
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冷凍処理:マイナス20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅
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加熱処理:60℃以上で1分以上加熱で死滅
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目視確認:透明なスルメイカは比較的アニサキスが見やすいが、見逃しリスクがある
4. 生食(刺身)で食べる場合の注意点
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できるだけ新鮮なうちに内臓を除去
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死後時間が経つと内臓から身へアニサキスが移動しやすくなる
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家庭では一度冷凍するのが安全
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市販の冷凍スルメイカはほぼ安全だが、釣ったものは自己処理が必須
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目視で確認すること
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白く糸状のものが筋肉内に見える場合は、必ず除去する
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5. まとめ
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スルメイカは回遊性と餌の種類から、アニサキス保有率が高い
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細切り(イカソーメン)にしても、アニサキス断片が残り安全とは言えない
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生食する場合は「速やかな内臓処理」「冷凍」「目視確認」が安全対策の基本
スルメイカは刺身やイカソーメンで非常に美味しく食べられる魚介ですが、アニサキスのリスクを
軽視せず、正しい処理をして安心して楽しむようにしましょう。


