釣りをしていると、思いがけない外道が釣れることがあります。
しかし、その中でも特に“幻の外道”と呼ばれるのがカエルアンコウです。
ダイバーには人気の魚ですが、釣り人が実際に釣り上げることは極めてまれ。
今回は、なぜカエルアンコウがほとんど釣れないのか、そして万が一釣れたときの対応について詳しく解説します。
1. カエルアンコウとはどんな魚?
カエルアンコウは、アンコウの仲間に分類される小型魚で、世界中の温暖な海に分布しています。
日本では紀伊半島、四国、九州、沖縄など黒潮の影響があるエリアに多く生息。
体長は3cm~30cm程度で、カラフルな体色や独特な体型から“ブサカワ”な見た目でダイバーに人気です。
岩や海綿に擬態して身を潜め、獲物が近づいた瞬間に大きな口で吸い込むように捕食するのが特徴です。
紀伊半島の岩礁海域で春〜夏の時期を中心に観察されることがあります。

2. カエルアンコウがめったに釣れない理由
カエルアンコウが釣れる可能性は非常に低く、その理由は以下の通りです。
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① 待ち伏せ型の捕食行動
ルアーやエサを追いかけることがほとんどなく、動かないため針に掛かりにくい。 -
② 特定の場所にじっと定着
岩の隙間や海綿の中など、針が届きにくい場所に隠れていることが多い。 -
③ 口が小さい幼魚が多い
小さな個体が多く、通常の根魚仕掛けでは針掛かりしにくい。 -
④ 警戒心が強く、反応が鈍い
動かないことが多いが、違和感を察知するとすぐに岩陰に隠れてしまう。
これらの理由から、カエルアンコウは狙って釣るのがほぼ不可能に近い魚といえます。
3. 実際に釣れた例
全国の釣り人の間では、ごくまれに「外道で釣れた」という報告があります。
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カサゴ狙いのブラクリ釣り中に偶然掛かった
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堤防のテトラ際でエビ餌を使っていたら食いついた
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紀伊半島や伊豆半島で根魚狙いのサビキに付いた
いずれも“狙って釣った”わけではなく、ほとんどが偶然。
しかも釣れるサイズは5~10cmの幼魚が多く、成魚の釣果はさらに珍しいです。
4. 万が一釣れたらどうする?
カエルアンコウは観賞価値の高い魚で、ダイバーの撮影対象になるほど人気があります。
しかし体が弱く、針が掛かると大きなダメージを負いやすい魚です。
もし釣れた場合は、
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なるべく素手で触らず、ダメージを与えない
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針を速やかに外してリリースする
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写真を撮るなら手早く、魚体を濡らした状態で
この3点を守ることが望ましいです。
5. カエルアンコウが釣れる確率
実際の釣り経験者やSNSでの情報から推定すると、
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根魚狙いで1年間に数千匹のカサゴやハタ類を釣る中で、
カエルアンコウが釣れるのは 0~1回程度(0.01%以下)。
まさに“幻の外道”と言えるほどのレアキャッチです。
まとめ
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カエルアンコウはダイバーには人気の魚ですが、釣りではほぼ狙えない。
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偶然釣れることはあるが、確率は極めて低い。
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万が一釣れた場合はリリースが基本。
釣りの世界にはこうした**“伝説級の外道”**が存在し、
いつ出会えるかわからないからこそ、釣りは奥深く面白いと言えるのかもしれません。

