磯場や堤防でよく釣れる魚「バリコ(アイゴの幼魚)」。
見た目は可愛らしい小魚ですが、鋭いトゲには強力な毒があるため、油断は禁物です。
この記事では、
・バリコの毒の正体
・刺されたときの症状
・正しい応急処置と注意点
・やってはいけないNG対処法
について詳しく解説します。
釣り人や磯遊びをする方は必読の内容です。
バリコとは?どんな魚?
「バリコ」とは、関西地方などで使われるアイゴ(学名 Siganus fuscescens)の幼魚の通称です。
特徴
・全身に細かいトゲを持つ
・背ビレ・腹ビレ・尻ビレの先端に毒腺を保有
・釣りでよくかかる外道(狙っていない魚)
特に夏から秋にかけて磯場や堤防でよく見かけます。
【バリコの毒の正体】どんな成分なのか?
バリコの毒はタンパク質性の毒で、刺毒魚として分類されます。
毒の成分には以下のような作用があります:
| 毒の成分 | 作用 |
|---|---|
| タンパク質系酵素 | 炎症、腫れ、痛み |
| セロトニン | 血管拡張、かゆみ、痛み |
| ヒスタミン | アレルギー反応、発赤、腫脹 |
つまり、蜂やクラゲに刺されたときと似た症状が出ます。
バリコに刺されたときの症状とは?
刺された直後から強い痛みが走り、以下のような症状が現れます。
主な症状
・ズキズキとした激しい痛み(10分〜1時間以上)
・腫れ、赤み、熱感
・まれに吐き気やめまい(アレルギー体質の人)
・重度の場合は発熱や関節痛
【正しい応急処置】刺されたときの対処法
バリコに刺された場合、迅速な対応がカギになります。
✅すぐにやるべき応急処置
-
傷口を洗う(海水 or 真水)
→ 砂や毒針の破片をしっかり洗い流す。 -
できるだけトゲを抜く
→ ピンセットなどで刺さったトゲを慎重に除去。 -
お湯で温める(40〜45℃のお湯)
→ 毒は熱に弱いため、40℃以上のお湯で20〜30分温めると痛みが軽減。
※火傷に注意! -
痛み止めを使う(市販薬でOK)
→ アセトアミノフェンやロキソニンで鎮痛。
【絶対NG】やってはいけない対処法
以下の行為は悪化を招くので絶対に避けてください。
-
× 傷口を口で吸う
-
× 冷水で冷やす(逆効果)
-
× 傷口を押しつぶす
-
× 放置する
いつ病院に行くべき?
次のような症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください。
・痛みが数時間以上続く
・腫れがひどく広がる
・発熱、めまい、吐き気
・呼吸が苦しい、意識がぼんやりする
特に子どもや高齢者、アレルギー体質の方は要注意です。
バリコ対策|刺されないための予防策
釣り人がバリコに刺されないためには、事前の予防が重要です。
✅安全対策チェックリスト
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 厚手のフィッシンググローブ着用 | 手の防御力UP |
| フィッシュグリップ使用 | 直接触れずに魚を固定 |
| トゲの位置を事前に把握 | 背ビレ・腹ビレ・尻ビレに注意 |
| 子どもには触らせない | 小さくても毒は健在 |
バリコは毒魚でも、食べられるの?
実は、バリコ(アイゴ)自体は非常に美味しい魚です。
ただし、刺されるリスクや内臓にクセがあるため、
・釣っても触らない
・熟練者が処理する
といった配慮が必要です。
まとめ|バリコは身近に潜む“危険魚”
バリコは見た目以上に危険性の高い魚です。
しかし、毒の正体と正しい対処法を知っていれば、慌てずに対処できます。
✅この記事のまとめ
・バリコはアイゴの幼魚で、鋭いトゲに毒を持つ
・毒は熱に弱い → 40〜45℃のお湯で温める
・激痛や腫れが特徴、症状が強い場合は病院へ
・刺されないための予防策を忘れずに!
釣りや磯遊びをもっと安全に楽しむために、ぜひこの知識を活かしてください。


