「日本人が日常的に食べている魚は、どこから来ているのか?」
「天然と養殖、どちらが多いのか?」
このような疑問に、最新データとAIの知見を元に、分かりやすく解説します。
◆ 日本の魚介類消費量は世界トップクラス!
・日本は世界でも有数の水産物消費国です。
・1人あたり年間の魚介類消費量は約20~25kg前後(※農林水産省調査より)
・しかし、1970~80年代のピーク時に比べるとやや減少傾向にあります。
◆ 日本人が食べる魚の「天然」と「養殖」の比率
| 種別 | 割合(目安) |
|---|---|
| 天然魚 | 約55~60% |
| 養殖魚 | 約40~45% |
・日本の食卓には今でも天然魚がやや多めですが、養殖の比率は年々上昇しています。
・特に以下の魚は、スーパーに並ぶものの7~9割が養殖です:
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ブリ(養殖率90%以上)
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マダイ(養殖率95%以上)
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ウナギ(養殖率95%以上)
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トラフグ(ほぼ100%養殖)
◆ 「国産」と「輸入」の魚の比率は?
| 区分 | 割合(目安) |
|---|---|
| 国産(国内水揚げ) | 約55% |
| 輸入 | 約45% |
・日本近海で水揚げされる魚はまだ主流ですが、輸入魚の割合もかなり高いのが現実。
・特に輸入が多い魚種は以下の通り:
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サケ(チリ・ノルウェー・ロシアなどから)
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エビ(インド・インドネシア・タイ)
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サバ(ノルウェー、韓国)
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マグロ(台湾、韓国、インドネシア)
◆ 組み合わせで見るとこうなる!
| 分類 | 主な魚種 |
|---|---|
| 国産 × 天然 | サンマ・アジ・イワシ・カツオ |
| 国産 × 養殖 | ブリ・マダイ・トラフグ・カキ |
| 輸入 × 天然 | サバ(ノルウェー産)・カジキ |
| 輸入 × 養殖 | サケ(チリ産)・エビ(東南アジア産) |
◆ 養殖魚が増えている理由とは?
・天然資源の枯渇と乱獲防止のため、持続可能な漁業(SDGs)への対応が求められている
・養殖技術の進化により、味・品質ともに天然に近づいてきた
・安定供給とコストコントロールが可能
→ これにより、スーパーや回転寿司では養殖魚が圧倒的に増加しています。
◆ 輸入魚が多い背景は?
・日本の魚の消費量が多いため、国産だけでは賄えない
・漁獲高が減少している(特にサンマ・イカなど)
・輸入コストが下がり、冷凍・冷蔵技術の進化により鮮度も維持可能
◆ 日本人がよく食べている魚トップ10とその供給源
| 魚種 | 主な産地 | 天然or養殖 | 輸入割合の目安 |
|---|---|---|---|
| サケ | チリ・国産 | 養殖中心 | 高い(輸入8割以上) |
| サバ | ノルウェー・国産 | 天然中心 | 高い(輸入6割) |
| アジ | 国産中心 | 天然 | 低い |
| ブリ | 国産 | 養殖(90%) | ほぼ国産 |
| マダイ | 国産 | 養殖(95%) | ほぼ国産 |
| イワシ | 国産 | 天然 | 輸入はごくわずか |
| カツオ | 国産・台湾 | 天然 | 一部輸入 |
| ウナギ | 国産・中国 | 養殖(95%) | 中国・台湾からも多い |
| サンマ | 国産中心 | 天然 | 近年漁獲減少で高騰中 |
| マグロ | 世界各国 | 養殖&天然 | 中~高 |
◆ 日本の水産業とこれから
・海洋資源の制限や気候変動の影響で、国産・天然の供給が今後も減少傾向に
・その一方、陸上養殖・完全養殖技術が進化しており、サーモンやトラフグの「閉鎖型養殖」も登場
・輸入魚も、持続可能な認証(MSC認証やASC認証)を取得したものが増えています
◆ 消費者として意識したいこと
・ラベル表示(原産国・養殖/天然)をチェックする習慣を持つ
・なるべく持続可能な水産物(エコラベル付き)を選ぶ
・地元で水揚げされた地魚を消費することで漁業支援に
◆ まとめ:いま日本人が食べている魚の現実
・天然:養殖=55:45(年々養殖増加)
・国産:輸入=55:45(輸入もかなり多い)
・養殖魚は安定供給と品質向上により主力に
・輸入魚は価格面・量の面で必要不可欠に
・“国産の天然魚”はむしろ貴重で高級食材に


