テレビやアプリ、ネットで見られる天気予報。
「A社のアプリでは晴れ、でもB社では雨予報……どっちが正しいの?」
そんな経験、あなたにもありませんか?
結論から言えば、天気図はほとんど同じでも、予報は会社によって違います。
この記事では、その理由をわかりやすく解説します。
■ 天気図は共通?それとも会社ごとに違う?
● 基本の天気図は「気象庁発表」で共通
日本の多くの予報会社やメディアは、
**気象庁が発表する「地上天気図」「高層天気図」「数値予報モデル(GSM)」**をベースにしています。
つまり、天気図の“素”は基本的に共通です。
■ では、なぜ予報が違うのか?
違いが生まれる理由は、大きく以下の3点です。
① 数値予報モデル(天気予測のベースとなるシミュレーション)の違い
気象庁以外にも、世界には複数の天気モデルがあります。
| モデル名 | 運用機関 | 特徴 |
|---|---|---|
| GSM(日本) | 気象庁 | 日本中心、3時間ごとの詳細な計算 |
| ECMWF(ヨーロッパ) | 欧州中期予報センター | 世界で最も精度が高いと評価されるモデル |
| GFS(アメリカ) | NOAA | 世界的な予報に強いが、詳細は粗め |
天気予報会社は、これら複数のモデルを組み合わせて使うことがあります。
そのため、モデルの選び方によって“予測”が変わるのです。
② 独自の解析やアルゴリズムによる判断
予報会社によっては、AIや独自システムを使って、
気象庁のモデルに補正を加えたり、地域特性を加味したりしています。
たとえば:
-
地形(山、海、盆地など)に応じた補正
-
過去データとの照合
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アプリ利用者の体感レポートを活用した機械学習
こうした技術的な違いが、「予報のズレ」に直結します。
③ 予報の“表現”の違い(あえて分かりやすく変えている)
同じ「降水確率30%」でも、
-
A社:「くもり 時々 雨」
-
B社:「にわか雨の可能性あり」
-
C社:「午後から弱い雨」
というように、“伝え方”が異なることもあります。
これは、それぞれの会社が
・読みやすさ
・視覚的なわかりやすさ
・スマホ画面での表現方法
などに配慮しているためです。
■ どの予報が信頼できるの?
結論:「目的によって使い分ける」ことが重要です。
| シーン | おすすめの予報スタイル |
|---|---|
| 日常の服装・通勤通学 | スマホアプリの天気で十分(天気予報×時間単位) |
| 登山やアウトドア・釣り | 気象庁やECMWFなど専門性の高いモデルに注目 |
| 緊急時(台風・豪雨) | 気象庁の公式発表+複数の民間予報を比較 |
■ 補足:AI予測の普及で予報の精度は年々向上中
最近では、多くの天気予報会社が**AIによる予測モデル(ディープラーニング)**を導入。
過去データとリアルタイム情報を組み合わせて、**より正確な“ピンポイント予報”**が可能になってきています。
特に、**降水量や雷、突風の短時間予測(ナウキャスト)**はAIが活躍中です。
■ まとめ:天気図は共通、でも予報は“判断と技術”で変わる
✔ 天気図は多くが気象庁ベースで共通
✔ 予報が異なるのは、モデル・判断基準・表現方法の違い
✔ シーンに応じて予報を“使い分ける”ことが大切
「どれが正しいか?」ではなく、
「どの目的に合った情報か?」を選ぶ時代になってきています。


