梅雨から夏にかけて特に増えるゲリラ豪雨。
「さっきまで晴れていたのに!」と驚くほどの猛烈な雨に遭遇し、パニックになった経験がある方もいるのではないでしょうか。
ゲリラ豪雨は短時間に大量の雨が降るため、浸水や土砂災害、河川の氾濫など、甚大な被害をもたらす可能性があります。
このブログ記事では、予期せぬゲリラ豪雨に遭遇した際の具体的な対処法と、日頃からできる効果的な備えについて解説します。
あなたの命と財産を守るために、ぜひ参考にしてください。
ゲリラ豪雨の「兆候」を見逃すな!
ゲリラ豪雨は突発的ですが、実はいくつかの兆候があります。これらを見逃さず、早めに行動することが重要です。
- 空が急に暗くなる、真っ黒な雲が見える:積乱雲が急速に発達しているサインです。
- 雷の音が聞こえる、稲光が見える:積乱雲は雷を伴うことが多いです。
- ひんやりとした冷たい風が吹き出す:上空の冷たい空気が地上に降りてきている証拠です。
- 大粒の雨やひょうが降り出す:発達した雨雲が近づいているサインです。
これらの兆候を感じたら、すぐに安全な場所へ移動する準備を始めましょう。天気予報や気象情報アプリで「大気の状態が不安定」「天気の急変」といった情報にも注意を払うようにしましょう。
ゲリラ豪雨に遭遇した際の状況別対処法
1. 屋外(徒歩)で遭遇した場合
屋外にいる時にゲリラ豪雨に見舞われたら、まず身の安全確保が最優先です。
- 頑丈な建物へ避難する:近くのコンクリート製の建物、駅、商業施設など、雨風をしのげる安全な場所へすぐに移動しましょう。
- アンダーパスや地下街は避ける:低い場所にあるアンダーパスや地下街は、短時間で冠水する危険性が非常に高いため、絶対に近づかないでください。
- 河川や用水路に近づかない:普段は穏やかな川や用水路も、急激に増水し、流される危険があります。
- 電線や倒木に注意:風で飛ばされたものや、断線した電線などには近づかないようにしましょう。
- マンホールに注意:冠水した道路ではマンホールや側溝の蓋が外れている可能性があります。足元が確認できない場合は、傘や杖などで安全を確認しながら慎重に歩きましょう。
2. 車を運転中に遭遇した場合
車を運転中にゲリラ豪雨に遭遇した場合も、無理は禁物です。
- 安全な場所に停車し、雨が弱まるのを待つ:視界が著しく悪くなるため、無理に走行を続けるのは危険です。ハザードランプを点灯し、できるだけ広い場所や高台など、安全な場所に停車して様子を見ましょう。
- 速度を落とし、車間距離を十分に取る:やむを得ず走行する場合は、大幅に速度を落とし、急ブレーキや急ハンドルを避けましょう。路面が滑りやすくなっているため、車間距離も十分に取ってください。
- ライトを点灯する:昼間でもヘッドライトを点灯し、自身の存在を周囲に知らせましょう。
- アンダーパスや低い場所は避ける:冠水しやすい場所は通らず、迂回しましょう。
- エンジンが停止したら無理に再始動しない:冠水路を走行中にエンジンが停止した場合、無理に再始動するとエンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。車内に水が浸入し、ドアが開かなくなった場合は、緊急脱出用ハンマーなどで窓を割って脱出することも想定しておきましょう。(日頃から車に常備しておくことを推奨します)
3. 自宅で遭遇した場合
自宅にいるからといって安心はできません。
- ハザードマップで自宅周辺の危険箇所を確認:事前にハザードマップを確認し、浸水や土砂災害の危険性がある場所を把握しておきましょう。
- 高層階へ移動する:浸水の恐れがある場合は、家財や貴重品を高い場所へ移動させ、できるだけ早く2階以上の安全な場所へ避難しましょう。
- 窓から離れる:突風や飛来物によるガラスの破損を防ぐため、窓から離れた部屋に待機しましょう。
- 側溝や雨どいの掃除:事前に側溝や雨どいにゴミが詰まっていないか確認し、詰まっている場合は清掃しておきましょう。雨水の排水がスムーズになり、浸水のリスクを減らせます。
- 水のうの準備:土のうがなくても、ゴミ袋に水を半分程度入れて「水のう」を作り、玄関や窓際、排水口などに置いて浸水を防ぐことができます。
日頃からできるゲリラ豪雨への「備え」
ゲリラ豪雨は予測が難しいため、日頃からの備えが非常に重要です。
- 最新の気象情報を確認する習慣をつける:天気予報アプリやテレビ、ラジオなどで、常に最新の気象情報をチェックする習慣をつけましょう。特に「大気の状態が不安定」といった情報には注意してください。
- 非常持ち出し袋の準備:食料、飲料水、常備薬、懐中電灯、携帯ラジオ、充電器など、最低限必要なものをまとめておきましょう。
- 避難場所・避難経路の確認:自宅から最寄りの避難所や、安全な避難経路を事前に確認し、家族で共有しておきましょう。実際に歩いてみることも大切です。
- 防災グッズの点検:懐中電灯の電池切れや、ラジオの動作確認など、定期的に防災グッズを点検しましょう。
- 車の点検:ワイパーの劣化やタイヤの溝の減り具合など、車の状態を定期的に点検しておくことで、雨天時の走行安全性が高まります。緊急脱出用ハンマーの常備もおすすめです。
- 家の周りの点検:屋根や外壁に傷みがないか、雨どいは詰まっていないかなど、自宅の周りを点検し、必要であれば補修しておきましょう。強風で飛ばされやすいものは、固定したり屋内にしまったりすることも大切です。
まとめ
ゲリラ豪雨は突然やってきますが、冷静な判断と事前の備えで、被害を最小限に抑えることができます。
今回ご紹介した対処法と備えを参考に、いざという時に慌てず行動できるよう、日頃から意識を高めておきましょう。
命を守る行動が、あなた自身と大切な人を守ることに繋がります。


