【釣り初心者必見】釣行時の氷、徹底解説!海水氷・真水氷・バラ氷・ブロック氷・保冷剤、使い分けで釣果UP&鮮度キープ!
釣りに出かける際、クーラーボックスにどんな氷を入れていくか、悩んだことはありませんか?
「とりあえず冷えればいいや」と思っていませんか?
実は、氷や保冷剤の種類を使い分けることで、釣った魚の鮮度を格段に保ち、美味しく持ち帰ることができるんです!
今回は、釣り初心者さん向けに、海水氷、真水氷、バラ氷、ブロック氷、保冷剤、それぞれの特徴と最適な使い方を徹底解説します。
これを読めば、あなたの釣りのスキルがワンランクアップすること間違いなし!
なぜ氷や保冷剤の使い分けが重要なのか?
釣った魚の鮮度を保つことは、美味しくいただくための大前提です。
魚は釣れた瞬間から鮮度が落ち始め、特に魚体が温まると急激に劣化が進みます。
この鮮度低下を抑えるために、氷や保冷剤が非常に重要な役割を果たすのです。
そして、氷や保冷剤の種類によって、溶けるスピード、冷却効率、魚への影響が異なります。
それぞれの特性を理解し、状況に応じて使い分けることで、魚を最高の状態で持ち帰ることができるようになります。
1. 海水氷(海水+氷)
特徴:
- 冷却スピードが速い: 真水氷よりも溶ける際に多くの熱を奪うため、魚体を急速に冷却します。
- 魚への浸透圧の影響が少ない: 海水と同じ塩分濃度のため、真水に比べて魚の細胞が破壊されにくく、身割れや水っぽくなるのを防ぎます。
- 作るのは少し手間: 海水を持ち帰るか、現地で汲む必要があります。
こんな時に使うのがおすすめ!
- 釣れた魚をすぐに締めたい時: 釣れたての魚をすぐに海水氷に投入することで、鮮度落ちを最大限に防ぎます。特に青物などの大型魚や、活け締めの魚におすすめです。
- 長時間の釣行時: 魚の鮮度をできるだけ長く保ちたい場合に最適です。
- 魚が大量に釣れた時: 大量の魚を一気に冷やしたい場合に、効率よく冷却できます。
ポイント:
- 自宅で海水氷を作る場合は、ペットボトルなどに汲んだ海水と氷をクーラーボックスで混ぜて作ります。
- 現地で汲む場合は、バケツなどを持参しましょう。
- クーラーボックスに直接魚と海水氷を入れると、クーラーボックスが汚れる可能性があるので、気になる方はビニール袋などに魚と海水氷を入れてからクーラーボックスに入れると良いでしょう。
2. 真水氷(氷屋さんやコンビニで売っている一般的な氷)
特徴:
- 入手しやすい: どこでも手軽に購入できます。
- 手軽に使える: そのままクーラーボックスに入れるだけなので、準備が簡単です。
- 魚が水っぽくなる可能性: 溶けた真水が魚に直接触れると、浸透圧の関係で魚の身に水分が吸収され、水っぽくなることがあります。
こんな時に使うのがおすすめ!
- 短時間の釣行時: 半日程度の釣行で、そこまで鮮度をシビアに求めない場合。
- 持ち帰り重視の場合: 釣った魚を氷に直接触れさせたくない場合(ビニール袋に入れるなど)。
- 飲料用としても使いたい場合: ドリンクなどを冷やすのに便利です。
ポイント:
- 真水氷を使う場合は、魚をビニール袋などに入れてからクーラーボックスに入れることで、直接水に触れるのを防ぎ、水っぽくなるのを軽減できます。
- クーラーボックスの底にスノコを敷くことで、溶けた水が魚に触れるのを防ぐことができます。
3. バラ氷(クラッシュアイス)
特徴:
- 魚体に密着しやすい: 小さい粒状なので、魚の細かい隙間にも入り込み、全体を効率よく冷やします。
- 冷却スピードが速い: 接触面積が広いため、急速冷却に適しています。
- 溶けるのが速い: 表面積が大きい分、ブロック氷に比べて溶けるのが速いです。
こんな時に使うのがおすすめ!
- 魚体を急速に冷やしたい時: 釣れた魚をすぐに冷やし、鮮度を保ちたい場合に効果的です。
- 小さい魚が多い場合: アジやメバルなどの小型魚を大量に釣った際に、隙間なく冷やすのに適しています。
- 短時間の勝負の釣り: 半日程度の集中した釣りで、鮮度を重視したい場合。
ポイント:
- バラ氷は溶けるのが速いので、長時間の釣行には不向きです。ブロック氷と併用するなど、工夫が必要です。
- 海水と混ぜて海水氷として使うと、さらに冷却効果が高まります。
4. ブロック氷(固まりの氷)
特徴:
- 溶けにくい: 表面積が小さいため、他の氷に比べて圧倒的に溶けにくいです。
- 保冷力が持続する: 長時間クーラーボックス内を低温に保てます。
- スペースを取る: クーラーボックス内の大部分を占めることがあります。
こんな時に使うのがおすすめ!
- 長時間の釣行時: 遠征や日帰り以上の釣行で、クーラーボックスの保冷力を長時間維持したい場合に必須です。
- 予備の保冷材として: 他の氷が溶け切った後の予備として入れておくと安心です。
- 飲み物などを冷やす場合: 飲み物や食料の保冷にも優れています。
ポイント:
- 釣った魚を直接ブロック氷に触れさせると、魚が冷えすぎて身が硬くなったり、氷焼けしたりする可能性があるので注意が必要です。魚はビニール袋などに入れてからクーラーボックスに入れるようにしましょう。
- クーラーボックスの底にブロック氷を敷き、その上にスノコ、そして魚を置くことで、魚が直接氷に触れるのを防ぎつつ、冷気を効率よく利用できます。
5. 保冷剤(繰り返し使えるタイプ)
特徴:
- 繰り返し使える: 環境に優しく、経済的です。
- 溶けても水が出ない: クーラーボックス内が水浸しになる心配がありません。
- 冷却能力は氷に劣る場合も: 種類によりますが、氷に比べて急速冷却には不向きな場合があります。
- 凍らせる手間: 事前に冷凍庫で凍らせる必要があります。
こんな時に使うのがおすすめ!
- 短時間の釣行時: ちょっとした釣行で、手軽に保冷したい場合。
- 飲み物や食料の保冷: 魚とは別に、飲み物やお弁当などを冷やすのに最適です。
- クーラーボックスの保冷力補強: 氷と併用して、クーラーボックス全体の保冷力を高める場合。特に、魚を入れる氷とは別に、クーラーボックスのフタ側などに入れておくと効果的です。
- 氷が手に入りにくい場所での釣行: 事前に凍らせて持参すれば、現地で氷を探す手間が省けます。
ポイント:
- 保冷剤にも様々な種類があります。凍結温度が低いタイプ(-16℃など)は、より強力な保冷力がありますが、魚体が凍ってしまう可能性もあるため、使い方には注意が必要です。
- 魚を冷やすメインとして使う場合は、魚と保冷剤の間に新聞紙やタオルなどを挟むと、冷えすぎを防ぎ、魚へのダメージを軽減できます。
氷と保冷剤の使い分け、応用編!組み合わせで最強の保冷力!
上記でご紹介した氷や保冷剤は、単独で使うだけでなく、組み合わせることでさらに効果を発揮します。
【おすすめの組み合わせ例】
- 「海水氷(バラ氷)+ブロック氷(または強力保冷剤)」: 釣れた魚は海水氷で急速冷却し、クーラーボックスの底にはブロック氷や強力な保冷剤を敷いて全体の保冷力を維持する。これが最も理想的でプロも実践する組み合わせです。
- 「真水バラ氷+ブロック氷+保冷剤(魚はビニール袋に): 釣った魚をビニール袋に入れてバラ氷で冷やし、その下にブロック氷を敷く。さらにフタの裏などに保冷剤を配置し、全体の保冷力を高める。手軽に実践できる組み合わせです。
- 「保冷剤(メイン)+バラ氷(少量)」: 短時間釣行や持ち運びを重視する際に。保冷剤で全体を冷やしつつ、少量のバラ氷で魚体を直接冷やす。
【重要】鮮度を保つための氷以外のポイント
氷や保冷剤の使い分けも大切ですが、以下の点にも注意することで、魚の鮮度はさらに保てます。
- 魚は活け締め、血抜きをする: これが最も重要です。魚を締めて血を抜くことで、魚の鮮度落ちを大幅に遅らせることができます。
- 魚を直射日光に当てない: 釣れた魚はすぐにクーラーボックスに入れるなど、日陰に置くようにしましょう。
- クーラーボックスの開閉は最小限に: 冷気が逃げないよう、必要以上にクーラーボックスを開けないようにしましょう。
- 清潔なクーラーボックスを使用する: 雑菌の繁殖は鮮度落ちの原因になります。釣行後は必ずクーラーボックスをきれいに洗いましょう。
まとめ:氷と保冷剤を制する者は釣果を制す!
いかがでしたでしょうか?
たかが氷、されど氷。
釣行時の氷や保冷剤の使い分けは、釣った魚を美味しく持ち帰るための重要なポイントです。
今回の記事を参考に、あなたの釣りのスタイルや釣行時間、釣れる魚の種類に合わせて、最適な氷と保冷剤を準備してみてください。
きっと、今まで以上に美味しく、新鮮な魚を食卓で楽しめるはずです!


