なぜバス釣りではPEラインではなくフロロラインが多いのか?理由を徹底解説!

ブラックバス釣りにおいて、ライン(糸)選びは釣果を左右する重要な要素です。
特に、PEライン(編み糸)とフロロカーボンライン(単線)には明確な特徴の違いがあります。

それにも関わらず、なぜバス釣りではPEラインよりフロロラインが選ばれる傾向が強いのでしょうか?
その理由を、バス釣りのスタイルやフィールド特性からわかりやすく解説します。


1.カバー攻略に強いのはフロロライン

ブラックバス釣りの醍醐味のひとつが「カバー撃ち」。
ウィード(草)、ブッシュ(木の枝)、ストラクチャー(障害物)などに潜むバスを狙うため、ルアーをピンポイントで投げ込む釣りです。

このとき重要なのが、耐摩耗性

  • PEライン:擦れに弱く、木の枝や岩に触れるとすぐに劣化

  • フロロライン:硬くて摩耗に強い

そのため、木や岩、コンクリート護岸が多い日本のバスフィールドでは、フロロが圧倒的に有利です。


2.感度の高さがバスのアタリを逃さない

フロロは伸びが少なく、感度が高いのも特徴。

  • スモラバ(小型ラバージグ)

  • ダウンショットリグ

  • ネコリグ

こうしたボトム(底)を攻める釣りでは、底の変化や小さなバスのアタリを明確に感じられるフロロが最適です。

一方、PEは伸びが少ないわりに「ハリ」がなく、水中でラインがフワフワしてしまい、操作感がぼやけることもあります。


3.風の影響を受けにくい

PEラインは軽くて浮くため、風に流されやすいという弱点があります。

オカッパリ(岸釣り)や風が吹くフィールドでは、

  • ラインが風に煽られてルアー操作が難しくなる

  • バイト(食い込み)がわかりにくくなる

という現象が起こりやすいです。

フロロは水に沈みやすく比重が重いため、風の影響を受けにくく、狙ったラインで操作できる点で優秀です。


4.飛距離が必要な釣りではPEも有利

逆にPEラインのメリットは「飛距離」。
軽いルアーでも遠投できるため、スピニングタックルでの

  • ミドスト

  • I字系ルアー

  • 虫系ルアー

などにはPEが使われることもあります。
ただし、こうした釣りは「表層~中層」であり、根ズレやカバー接触の可能性が少ない場面に限定されます。


5.PEを使うならリーダー必須

バス釣りでPEを使う場合、ショックリーダー(フロロやナイロン)を付けるのが基本です。
これにより、根ズレ対策と操作感の安定化を図りますが、

  • FGノットなどの結束が必要

  • 太さのバランス調整が必要

という点でやや扱いが難しく、初心者にはハードルが高いです。


6.フロロはオールラウンド対応の万能ライン

  • 巻物(クランクベイト、スピナーベイト)

  • 打ち物(テキサス、ラバージグ)

  • ボトム攻め(ダウンショット、ネコリグ)

といったバス釣りの基本スタイルすべてに対応できるフロロラインは、まさに万能タイプ。
特にベイトリールとの相性が抜群で、ラインの出入りが安定しています。


まとめ:バス釣りにおけるフロロ優位の理由

比較項目 フロロカーボン PEライン
根ズレ耐性 ◎ 非常に強い × 弱い
感度 ◎ 高感度 ○ 良好だが軽い
風対策 ◎ 強い × 弱い
飛距離 ○ 普通 ◎ とても飛ぶ
ノットの手間 ◎ そのまま使える × リーダー必須
扱いやすさ ◎ 初心者向き △ 上級者向き

このように、ブラックバス釣りでは障害物周り・操作感・耐久性が求められるため、フロロラインが主流です。
PEラインも状況によっては有効ですが、あくまで限定的な使用が多く、万能ではありません。


あなたのバス釣りスタイルに最適なラインを選びましょう!

バス釣り初心者の方にはまずフロロラインをおすすめします。
中級者以上になったら、状況や釣り場に応じてPE+リーダーの選択肢も検討してみましょう。

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