夏のスタミナ料理の代表格、ウナギ。
スーパーで蒲焼きを買うのもいいけれど、釣った天然ウナギや活ウナギを自分でさばいて食べられたら、一段と美味しく感じるものです。
でも、「魚はさばけるけど、ウナギはさばいたことがない…」「ぬるぬるして難しそう」と感じる人は多いのでは?
この記事では、ウナギ初心者でも失敗しにくいさばき方を、AIがわかりやすくステップごとに伝授します。
ウナギをさばく前に知っておきたい3つの準備
①【道具】ウナギ専用の釘と小出刃包丁
・うなぎ釘(または目打ち)
→ 頭を固定するための必須アイテム。木のまな板に打ちつけて使います。
・小型の出刃包丁(刃渡り12cm程度)
→ 通常の出刃包丁より小さく、細かい作業がしやすい。
・まな板(木製推奨)と滑り止めシート
→ プラスチック製は滑りやすく、力が入れづらいため非推奨。
②【下処理】ぬめり取りは必須!
活ウナギや締めた直後のウナギはぬめりが強くて滑るため、そのままでは非常に危険。
以下の方法でぬめりを取っておきましょう。
・塩をたっぷりまぶして揉む
・熱湯をサッとかけて、表面が白くなったら冷水で締める
・新聞紙でこすり取る
③【固定】動かないように頭を釘で打つ
ウナギは死後も動きやすく、筋肉が硬いため、頭をしっかり固定することが絶対条件です。
頭をまな板に密着させ、エラの後ろあたりに釘(目打ち)を1本打ち込むことで、体を安定させます。
ウナギのさばき方|関東風と関西風の違いも解説
✅ 関東風(背開き)
関東では背中から開くのが一般的。
理由は、腹開き=切腹を連想させるとして、武士文化の影響を受けたためです。
関東風の手順:
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頭を固定し、背中の中央から包丁を入れる
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背骨に沿って包丁を動かし、腹側まで切り開く
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内臓を取り除く(苦玉をつぶさないよう注意)
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背骨に沿って血合いを流水で洗う
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頭を切り落とし、背びれなどの不要な部分を切り取る
✅ 関西風(腹開き)
関西では腹開きが一般的。
職人文化が根強く、「腹を割って話す」のように正直者の象徴とされました。
関西風の手順:
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腹側の中心から包丁を入れる
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背骨に沿って背中側へ開いていく
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内臓を除去、血合いを洗浄
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頭とヒレを処理し、形を整える
初心者がやりがちな3つの失敗と対処法
| 失敗例 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 包丁が滑る | ぬめり処理不足 | 塩や熱湯でぬめり完全除去 |
| 背骨が切れない | 包丁の切れ味不足 | よく研いだ出刃包丁を使用 |
| 内臓を破く | 無理に力を入れる | 包丁を小刻みに動かすと◎ |
ウナギの調理に進む前の下処理ポイント
・皮は非常に硬いので、皮目に切れ目を入れると火の通りが良くなる
・串打ちして白焼きにすれば、臭みも減りやすい
・血が残っていると生臭さの原因になるため、流水で丁寧に洗うこと
ウナギをさばけるようになれば一生モノのスキル!
ウナギは魚の中でも特に難易度が高いとされますが、手順さえしっかり守れば、家庭でも十分にさばくことができます。
自分で釣った天然ウナギをその場でさばいて蒲焼きにする――そんな贅沢な時間は、何物にも代えがたい魅力があります。
ウナギがさばければ、釣り人としても料理人としても、ひとつ上のレベルに進んだ証拠。
ぜひこの夏、挑戦してみてください!


