■ 臭いの正体:臭腺(しゅうせん)から出る化学物質
・カメムシは、**胸や腹部にある「臭腺」**から、悪臭のする液体を分泌します。
・主な成分は「アルデヒド類」や「ケトン類」などで、刺激的かつ腐敗臭に似たにおいを持っています。
・とくに「トランス-2-ヘキセナール」などの化学物質は、人間にとって非常に不快なにおいです。
■ なぜ臭くするのか?
・1:外敵への警告
カメムシのにおいは、鳥やクモ、カエルなどの捕食者に対する威嚇手段です。
一度このにおいを嗅いだ捕食者は、「カメムシ=まずい・臭い」と学習し、次回から避けるようになります。
・2:体に触れられたときの非常手段
人や動物に触られると、反射的に臭液を出して身を守ることがあります。
つぶしたときに強く臭うのは、これが原因です。
■ カメムシのにおいはどこから出る?
・多くのカメムシは、**胸の側面(中胸と後胸のあたり)**に臭腺があります。
・種類によっては、腹部の背面からもにおいを出すものもいます。
■ なぜあのにおいは強烈なのか?
・化学的に非常に揮発性(気化しやすい)で、少量でも広範囲ににおいが広がります。
・また、衣服や布製品に付着するとなかなか取れません。
■ まとめ:カメムシのにおい=生き延びるための武器
項目 | 内容 |
---|---|
臭いの元 | 臭腺から出るアルデヒド類など |
目的 | 外敵への威嚇、防衛本能 |
効果 | 捕食者の忌避、人間の不快感 |
注意点 | 触る・潰すと臭いが強まる |