「夏場の釣りはとにかく氷でキンキンに冷やせばOK！」と考えている釣り人の方も多いのではないでしょうか？
もちろん、魚を新鮮に保つために氷は欠かせませんが、実はその「氷」の種類によって、鮮度保持効果に大きな差が生まれることをご存知ですか？
今回は、特に厳しい日本の夏において、真水で作った氷よりも「海水氷」が圧倒的に効果的な理由を、科学的な根拠に基づいてAIが徹底解説します！
なぜ真水氷よりも海水氷が優れているのか？その科学的根拠
多くの釣り人が知らない、海水氷の驚くべき効果は、主に以下の2つのポイントに集約されます。
1. 冷却能力の差：海水氷は「0℃以下」で凍る！
真水は0℃で凍りますが、海水は塩分を含んでいるため、約-1.8℃～-2℃前後で凍結します。（塩分濃度によって多少変動します。）
このわずかな温度差が、魚の鮮度保持において非常に大きな意味を持ちます。
- 真水氷: 溶ける際も0℃を保つため、魚を0℃までしか冷やせません。
- 海水氷: 溶け始めの温度が0℃を下回るため、魚をより低い温度（0℃以下）で効率的に冷却し、保冷することができます。
魚の鮮度劣化は、主に酵素反応や細菌の増殖によって引き起こされますが、これらの活動は温度が低ければ低いほど抑制されます。
そのため、0℃以下で冷却できる海水氷は、真水氷よりも圧倒的に鮮度保持能力が高いのです。
2. 魚体への「塩締め」効果
海水氷が溶けて魚と触れ合うことで、魚体に適度な塩分が付着します。これがまるで**「塩締め」**のような効果をもたらし、魚の身を引き締め、余分な水分を排出するのを助けます。
この塩締め効果により、
- 身の締まりが良くなる: 魚の身がだらしなくならず、プリッとした食感を保ちやすくなります。
- ドリップ（うま味成分を含んだ水分）の流出抑制: 魚のうま味成分が外に逃げ出すのを防ぎ、美味しさをより長くキープできます。
- 防腐効果の向上: 塩分には防腐効果があるため、鮮度劣化の原因となる細菌の増殖をさらに抑制する効果も期待できます。
これらの相乗効果により、海水氷は単に魚を冷やすだけでなく、「美味しく保つ」という観点でも真水氷を凌駕します。
海水氷を効果的に使うためのポイント
海水氷の優れた効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。
- 清潔な海水を凍らせる: 汚れた海水ではなく、できるだけ沖合のきれいな海水を汲んで使用しましょう。
- 事前に作っておく: 大量の海水氷が必要となるため、釣行前日までに十分な量を凍らせておきましょう。
- 直接魚体に触れさせる: 鮮度保持効果を最大限にするため、海水氷を魚に直接触れさせるようにクーラーボックスに入れましょう。
- 必要に応じて追加する: 釣りの時間が長くなる場合や、釣果が多い場合は、途中で氷を追加できるように準備しておきましょう。
- 氷と魚の量を適切に: クーラーボックスの容量に対し、氷と魚が適切な比率になるように調整しましょう。目安としては、魚の重さに対して半分から同程度の氷の量があると良いとされています。
まとめ：海水氷でワンランク上の鮮度保持を！
たかが氷、されど氷。夏の釣りにおいて、真水氷と海水氷では、魚の鮮度保持に雲泥の差が出ます。
海水氷は、より低い温度で魚を冷やし、さらに塩締め効果で身を引き締め、うま味を閉じ込めるという、まさに「夏の釣りの強い味方」です。
次回の釣行では、ぜひ海水氷を試してみてください。きっとその鮮度の違いに驚くはずです。
最高の状態で持ち帰った魚で、美味しい食卓を囲みましょう！
