様々な魚の生態「イサキ」編

■ 基本情報

分類:スズキ目 イサキ科
学名Parapristipoma trilineatum
和名:イサキ
地方名:ウリボウ(幼魚)、イサギ(関西)、イッサキ など


■ 分布

日本沿岸全域(特に太平洋側)
朝鮮半島・台湾・中国東シナ海沿岸にも生息
・主に水深10~100m程度の岩礁域・藻場などに分布


■ 形態の特徴

・成魚は30~40cm程度、大きいもので50cm超にもなる
・体はやや楕円形で銀灰色
・幼魚時代には体に**黒い縞模様(三本線)**がある
 → この模様がウリボウ(イノシシの子)に似ているため、地方で「ウリボウ」と呼ばれる


■ 生態・生活史

● 群れで生活

・基本的に群れで行動する習性があり、特に若魚~成魚の時期に強く見られる
・夜行性傾向もあり、昼は岩陰などに潜み、夕方~夜に活発に捕食活動

● 食性

・雑食性
・主に動物プランクトン、小型甲殻類、ゴカイ類、イカの子などを食べる
・成長と共により大型のエサ(小魚やイカ類)も捕食するようになる

● 成長速度

・1年で約15cm、2年で25cm、3年で30cm程度まで成長
・寿命はおよそ7~8年とされる

● 産卵行動

・産卵期は**初夏(5月~7月)**にかけて
沿岸の岩礁域で産卵し、流れに乗せて浮遊卵を放出
・夜間に産卵行動が活発になることが多い


■ 季節による動き

春~夏:産卵期に入り、浅場に接岸。釣りの好機でもある
秋~冬:やや深場に落ちるが、温暖な地域では通年で見られる


■ 釣りとの関係

・夜釣りやフカセ釣りで人気の対象魚
・梅雨時期(5月~6月)は「梅雨イサキ」と呼ばれ、特に脂が乗って美味
・夏~秋には数釣りが期待でき、堤防や磯からも狙える
・幼魚は波止際で釣れることも多く、子どもにも人気


■ 食味・料理

・初夏が旬で「麦わらイサキ」とも呼ばれる
・脂が上品にのり、刺身、塩焼き、煮付け、フライなど幅広い料理に適応
・特に皮目を炙った「焼霜造り」は絶品


■ 豆知識

・イサキは内湾にも入ってくるため、防波堤や地磯でも釣れる身近な魚
・成魚は肛門の後ろに「突起(イサキのトゲ)」があり、調理時は注意が必要
・群れで泳ぐため、一尾釣れると連続ヒットすることも

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