■ 1. 猛暑で変わる魚の行動パターン
・水温上昇で深場に移動
表層の水温が30度近くになると、アジやアオリイカ、メバルなどの魚は水温が安定した深場に移動する傾向があります。
→ 特に日中は釣れにくくなり、「朝夕マズメ(薄明時)」に集中するのが有効。
・酸素濃度の低下を嫌う
高水温になると水中の酸素量が減少。これを嫌って魚は**潮通しの良い場所や、水中に変化のある場所(岩礁、流れ込み)**へ集まりやすくなります。
・日中は物陰に隠れる
直射日光と高水温を避けるため、テトラの影や堤防の下、岩の隙間などのストラクチャー周辺に魚が潜むようになります。
■ 2. 猛暑が魚体に与えるダメージ
・水揚げ後の魚が傷みやすい
釣った後、炎天下に放置すると魚は急速に腐敗・変色します。特にアジやイサキなどは皮が焼けるような状態になることも。
・保冷不足による食中毒リスク
猛暑では真水氷より海水氷の使用が推奨されます。理由は以下の通り。
① 魚の表面が凍傷にならない(細胞破壊を防げる)
② 真水に比べてpHが魚体と近く、変質しにくい
③ 氷が溶けても塩分濃度が保たれ、雑菌が繁殖しにくい
■ 3. 猛暑と魚種分布の変化
・暖海性の魚が北上傾向に
近年では関東以北でもシイラやソウダガツオが釣れる例が増加。
黒潮の流れも強くなり、アオリイカの産卵時期が早まるなど、生態系そのものが変化しつつあります。
・湾内でアカエイやウツボが増加
水温上昇で浅場にも耐性のある魚が増える一方で、昔ながらのキスやカレイなどの冷水性魚は釣果が減る傾向に。
■ 4. 猛暑釣行時の注意点
・釣行時間は早朝または夕方に限定する
熱中症対策としても、「朝マズメ(4時〜7時)」「夕マズメ(17時〜19時)」が最適。
・魚の鮮度管理は「即締め+海水氷」で徹底
釣ったらすぐに血抜きと神経締めをして、海水氷に沈めるのが夏場の鉄則。
・クーラーボックスの保冷力を過信しない
夏場は最低でも真空断熱材入りのハードクーラーを使用。保冷剤だけでは不足しがちで、氷も併用すべき。
■ まとめ:猛暑と魚は密接に関係している
猛暑は魚の行動、生息域、鮮度、食中毒リスク、釣果にまで大きく影響します。
「朝夕マズメを狙う」「釣ったら即冷却」「海水氷を使う」
この3点を守るだけで、真夏の釣りでも美味しく・安全に魚を楽しむことができます。

