何故釣りにオキアミが使われるようになったのか


● 1. 昭和中期まで:自然素材の時代

戦前〜昭和30年代ごろまでは、釣りエサといえば

・ゴカイ類(イソメ)
・パン粉・ヌカ・米ぬか
・魚の内臓や身
・サバ・イカの切り身

など、その地域にある自然素材を使っていました。
オキアミはまだエサとしての利用はされていませんでした。


● 2. オキアミの「漁業利用」が始まった

1960年代以降、日本の南極調査船や水産研究によって、
**南極オキアミ(クリル)**の資源量が非常に多いことが分かりました。

・大量に捕れる
・冷凍保存がきく
・タンパク源としても優秀

→ 最初は家畜飼料や加工食品として利用されはじめました。


● 3. 釣りエサとしての活用が始まった(昭和40〜50年代)

このころ、オキアミは魚の食いつきが非常に良いことが判明し、
まずは「サビキ釣りの撒き餌」に使われはじめました。

当時の釣り人の間で

「アジやイワシがめちゃくちゃ寄ってくる」
「エビに似ているし、違和感が少ない」

と評判が広がり、徐々に撒きエサとしての利用が定着します。


● 4. フカセ釣りの革命とオキアミの拡張

1970〜80年代、磯釣り・フカセ釣りの進化と共に、

  • 撒きエサ:オキアミ+集魚材(パン粉・ヌカ・配合材)

  • 刺しエサ:オキアミ(生・ボイル)

という現在のスタイルが確立。

→ オキアミは「撒きと刺しの両立ができるエサ」として定番に。


● 5. 近代:加工技術の発展でさらに普及

平成に入ると、冷凍技術・パック包装・加工技術が進化し、

  • 食い込み重視の「生オキアミ」

  • エサ持ち重視の「ボイル」

  • ハード加工・色付きオキアミ

  • 粒サイズの選別(S〜LL)

など、さまざまな製品が開発されました

これにより、釣り初心者から競技者まで、誰でも扱いやすくなり、
今日のように「釣りエサ=オキアミ」と言えるほど普及したのです。


● まとめ:なぜオキアミが使われるようになったのか?

  • 南極オキアミの資源が注目され、漁業利用が始まった

  • 魚の食いつきがよく、撒きエサとして効果的だった

  • フカセ釣りなどで「刺しエサ」としても相性がよかった

  • 加工・冷凍技術の発展で、誰でも使いやすくなった

  • 現代では「集魚力と食わせ性能を兼ねる万能エサ」に

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