水温が上がるとフグが一気に多くなる南紀地方 その大半が「クサフグ」な理由とは?

南紀地方で釣りをしていると、初夏から急激に増える魚がいます。
そう、「クサフグ」です。

とくに堤防釣りやサビキ釣り、ウキ釣りなどでエサ取り被害の主犯格となるクサフグ。
釣り人の間では「またフグか…」とため息が漏れることもしばしば。

なぜ、水温が上がると急にクサフグが増えるのでしょうか?
そして、なぜ南紀地方ではクサフグばかりが多いのでしょうか?

この記事では、その「理由と仕組み」を科学的かつ釣り人目線でわかりやすく解説します。


クサフグとは?まずは基本情報を確認

クサフグは、フグ科の小型種で、体長は10〜20cmほど
日本全国の沿岸部に生息しており、特に夏〜秋にかけて活発になります。

名前の通り、独特のにおいがあるとされるため「クサフグ(草河豚)」と呼ばれていますが、実際にはそこまで強烈な臭いはありません。

特徴

・黒っぽい斑点模様
・短いトゲのような皮膚
・背びれの模様が目立つ個体も多い
・噛む力が強く、ハリスやエサを噛みちぎる


なぜ水温が上がるとクサフグが増えるのか?

結論から言うと、クサフグは高水温を好む魚だからです。

クサフグが好む水温帯

20〜27℃が活性のピーク
・18℃を下回ると動きが鈍くなる

南紀地方の海水温は、6月以降に急上昇し、初夏〜真夏にかけて25℃を超えることも珍しくありません。
この水温は、まさにクサフグの大好物なコンディション

特に浅場や湾内では、水温が上がりやすく、クサフグが一気に集まってきます。


南紀地方にクサフグが多いのはなぜ?

① 黒潮の影響で水温が高め

南紀地方は黒潮の分流の影響を強く受けるため、全国的に見ても海水温が高いエリアです。
そのため、クサフグにとってはまさに快適な生息環境

② 湾や漁港が多く、居着きやすい

串本や白浜、みなべといった地域は入り組んだ湾や漁港が多く、潮が淀みやすい地形です。
こうした場所はプランクトンや小動物が豊富で、エサが多いため、クサフグが群れで集まりやすいのです。

③ 捕食者が少ない

アオリイカや大型の青物が少ない港内や、潮通しの悪い場所では、クサフグの天敵が少なく、数が減りにくい環境といえます。


クサフグが釣りに与える影響

1. エサを盗られる

サビキのオキアミや、アジ釣りの青イソメなどを素早くかじり取るため、釣果に大きな影響を与えます。

2. ハリスを噛みちぎられる

フグは硬い歯を持ち、細いフロロカーボンやナイロンのハリスを一瞬で切断してしまいます。

3. 外道として釣れる

本命魚(アジ・チヌ・グレなど)を狙っていても、先にクサフグが掛かってしまうことがよくあります。


クサフグとの付き合い方

対策① 太めのハリスに変える

ハリスを1.5号→2〜3号に変更することで、フグの歯による切断をある程度防げます。

対策② フグが嫌う仕掛けにする

・空針やケミホタルをつける
・サビキ針をスキンタイプに変更
など、フグの興味をそらす工夫も有効です。

対策③ ポイントを移動する

フグが多いエリアを避け、潮通しのよい外向き堤防や、水深があるポイントに移動することで、フグの被害を減らせます。


まとめ:夏の南紀でクサフグと上手につき合おう

水温が上がると、南紀の海では一斉にクサフグが増殖します。
その理由は、
・高水温を好む性質
・南紀の地形・水温との相性
・湾内に多くのエサがあること
が重なっているからです。

釣りにおいては「厄介な外道」とされがちなクサフグですが、
釣り場や仕掛けを工夫することで、被害を最小限に抑えることは可能です。

これから夏本番。
南紀の釣りを楽しむためには、フグ対策は必須!
上手に付き合って、本命魚をしっかり釣りましょう!

水温が上がるとフグが一気に多くなる南紀地方。その大半が「クサフグ」な理由。釣太郎

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