海の恵みであるスルメイカとサバ。
刺身や塩焼き、干物として人気の魚介類ですが、「アニサキス」という寄生虫が多く含まれている魚種としても知られています。
本記事では、スルメイカとサバにアニサキスが多く寄生する理由を、科学的な視点から解説します。
また、アニサキスによる食中毒を防ぐための対策についても紹介します。
◆アニサキスとは?
・アニサキスは海産魚介類に寄生する線形動物の一種です。
・主にイカ類や青魚(サバ、アジ、サンマなど)に多く見られます。
・人が生きたアニサキスを食べると、胃や腸壁に食い込み激しい腹痛を引き起こします。これが「アニサキス症」と呼ばれる食中毒です。
◆スルメイカにアニサキスが多い理由
① 主に深海の中層を回遊し、アニサキスの中間宿主を摂取している
・スルメイカは深場に棲むオキアミや小型魚、甲殻類を主な餌としています。
・これらの餌がアニサキスの中間宿主であるため、スルメイカが捕食することで体内にアニサキスが移動します。
② 内臓と筋肉の間にアニサキスが移動しやすい
・スルメイカの場合、内臓と筋肉が近接している構造のため、アニサキスが身(刺身部分)まで移動しやすい特徴があります。
・特に時間が経過した個体では、身にまでアニサキスが入り込むリスクが高まります。
◆サバにアニサキスが多い理由
① 回遊性が高く、幅広い餌を捕食する
・サバは表層から中層を群れで泳ぐ回遊魚。
・プランクトンや小魚、イカなどを貪欲に捕食するため、アニサキスの感染機会が非常に多い魚といえます。
② 腸と身の距離が近く、寄生虫が身に入りやすい
・特にゴマサバは、内臓に寄生したアニサキスが筋肉まで到達するケースが多いと報告されています。
・釣った直後に内臓を取り出さずに放置すると、アニサキスが筋肉に移動しやすくなるのも原因のひとつです。
◆アニサキスを防ぐには?~スルメイカ・サバを安全に食べる方法~
① 冷凍する(-20℃以下で24時間以上)
・アニサキスは冷凍に非常に弱く、マイナス20℃で24時間以上冷凍すれば死滅します。
・スーパーや市場で冷凍処理されたサバやイカは、安全性が高いです。
② 加熱調理(70℃以上で瞬時に死滅)
・焼き物、煮物、唐揚げなど加熱調理で確実に安全に食べることができます。
③ 釣った直後に内臓を取り出す
・特にサバは釣った後すぐに内臓を除去すれば、身にアニサキスが移動するリスクを大幅に減らせます。
・海辺の釣り人には必須の対策です。
◆まとめ:スルメイカとサバには注意が必要
・スルメイカとサバはアニサキスのリスクが高い代表的な魚種です。
・その原因は、「アニサキスを持つ餌を多く食べている」ことと「寄生虫が身まで到達しやすい構造」にあります。
釣りたての新鮮な魚でも油断せず、
冷凍・加熱・内臓処理といった基本的な対策を行えば、アニサキスの心配なく安全に美味しく楽しめます。


