● ネズミが菌を持つと言われる理由
・人の生活圏に密着し、汚染源と接触する
ネズミは下水道・ゴミ捨て場・飲食店裏など不衛生な場所を頻繁に移動し、糞尿・死骸・食品残渣などに触れるため、細菌が体表や毛、排泄物に付着しやすいです。
・代表的な病原菌・ウイルス
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サルモネラ菌:ネズミの糞から人への食中毒原因に。
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レプトスピラ菌:尿から感染、レプトスピラ症の原因。
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ハンタウイルス:乾燥した糞や尿が空気中に舞い、それを吸い込むことで感染。
● コウモリが菌を持つと言われる理由
・体内でウイルスと“共存”する特殊性
コウモリは高体温(飛翔中は約40℃)でもウイルスが死なない特殊な免疫機構を持っており、ウイルスが繁殖しやすい宿主とされます。
・代表的なウイルス
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狂犬病ウイルス:一部のコウモリは保菌。人に噛みついて感染する例あり。
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ニパウイルス・エボラウイルス・SARSウイルス・コロナウイルス:コウモリが自然宿主とされるものが多く、人間への“新興感染症”の起点になりやすい。
● 野鳥が菌を持つと言われる理由
・広域を飛び回り、多くの病原体と接触
野鳥は国内外を移動する渡り鳥も多く、複数の環境・動物との接触で病原菌を運びやすい特徴があります。
・代表的な病原体
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鳥インフルエンザウイルス:高病原性の型が野鳥から家禽や人に感染することがある。
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オウム病(クラミジア菌):鳥の糞などから吸い込むことで人に肺炎症状を引き起こす。
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サルモネラ菌:巣や糞に含まれ、ベランダなどに落ちることで人への感染源に。
● なぜ「菌を持つ」と特に警戒されるのか?
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目に見えず無自覚で拡散される
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ネズミの足跡、鳥の糞、コウモリの尿が目に見えない微粒子となって空気中に拡散することがあり、吸い込むと感染の恐れ。
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免疫力の弱い人にリスクが大きい
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乳幼児・高齢者・病後の人は重症化しやすいため、衛生管理が重要。
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● 結論
ネズミ・コウモリ・野鳥は、それぞれの生態・行動パターン・体内環境の特性から病原体の自然宿主になりやすく、また人間の生活圏にも侵入しやすいことから「菌を持っている」とされ、警戒されているのです。
清掃・消毒・忌避・防鳥ネットなどの予防策が、食品工場や病院、家庭で重要視されるのもこのためです。

