■フグばかり釣れてうんざり?南紀の釣り人が抱える“フグ地獄”とは
・和歌山県南部の堤防や地磯では、近年フグの釣果が異常なほど増加しています。
・仕掛けを落とせばすぐにフグ、エサはかじられ、ハリスはボロボロ。
・狙っていないのにかかってくる外道(がいどう)として、釣り人の頭を悩ませています。
とくに多く釣れるのは、クサフグやヒガンフグ、シロサバフグなど。
いずれも小型で食用には向かない、あるいは毒を持っていて調理できない種類です。
■これは南紀だけの現象か?フグ増加は全国的な傾向
結論から言えば、フグの増加は南紀に限らず全国的な傾向です。
特に太平洋側の各地(紀伊半島~房総半島)では、近年フグの目撃例や釣果が大幅に増えています。
【具体的な地域例】
・東京湾:サビキ釣りやルアー釣りでクサフグが高確率でヒット
・大阪湾:チヌ狙いの落とし込み仕掛けに頻繁にフグが掛かる
・瀬戸内海:カレイやキス狙いでエサをすぐにかじられる事例多発
■なぜフグが増えている?主な3つの理由
① 地球温暖化で水温が上昇している
・フグは暖かい海を好む魚種です。
・年々高水温傾向が続き、従来は冬場にしか姿を見せなかったフグが通年で生息するようになっています。
・また、本来は九州南部や沖縄近海に多かった種が、関東以北でも定着しています。
② 外敵が減少し、フグの生態系バランスが崩れている
・メジナやスズキなど、フグの稚魚を捕食していた魚が減少。
・結果的にフグの稚魚が生き残りやすくなり、個体数が爆発的に増加。
・磯焼けなどの環境変化もフグの繁殖に有利に働いています。
③ 釣りや漁業でフグが“嫌われ者”ゆえにリリースされ続ける
・毒がある・食べられない・エサを無駄にされる。
・そのため釣れてもリリースされることが多く、個体数は減らず増加傾向に。
・いわばフグだけが“勝ち組”状態になっているのです。
■フグ対策はある?釣り人ができる3つの工夫
① エサ取り対策に「フグ対策ワイヤー」や「フグガードフック」
・ハリスをワイヤー製にしたり、特殊な針でエサを守る道具が登場しています。
・特に夜釣りでは、光に集まる魚を狙ってフグも集まりやすいので、対策は必須。
② エサを丸呑みされない工夫:エサを固く・大きくする
・小さなフグは口が小さいため、大きめのエサはかじりにくい。
・冷凍アサリよりも、カニやイカタンなど硬い素材がおすすめ。
③ 釣り場や時間帯を変える
・フグが活発な時間帯(特に朝マヅメ)は避け、潮止まりを狙う。
・また、港内よりも流れのある外洋向きでの釣りの方がフグの数が少ない傾向があります。
■まとめ:フグの増加は時代の“釣りあるある”に
・フグの爆釣現象は南紀だけでなく、全国的な傾向
・原因は温暖化・生態系の変化・人間の対応の積み重ね
・“フグばかりで釣りにならん”という声は、今後も増えるかもしれません
とはいえ、釣果ゼロよりはマシと割り切って楽しむのも一つの方法。
釣り人同士で「今日はフグ100匹やったわ(笑)」と笑い話にできるのも、釣り文化の醍醐味かもしれません。


