イトヨリダイ(糸撚鯛)は、その美しい体色と優れた食味で知られる魚です。
日本各地で漁獲されるほか、アジアやオーストラリアなどの温暖な海域にも広く分布しています。
この記事では、イトヨリの生態から釣り方、食味、市場価値まで詳しく解説します。
1. イトヨリの基本情報
分類と学名
- 科目:スズキ目イトヨリダイ科
- 学名:Nemipterus virgatus
- 英名:Golden Threadfin Bream
外見の特徴
イトヨリダイは、鮮やかなピンク色の体に黄色い縦縞が走る美しい魚です。特に光の当たり方によっては、宝石のような輝きを放ちます。
- 体長:通常30~50cm程度(最大60cm)
- 体型:細長く流線型で、尾びれの上部が糸状に伸びるのが特徴
- 体色:ピンク色の体に黄色い縦縞が6本入る
- 目:大きく黒く、視力が良い
2. イトヨリの生息域と生態
生息域
イトヨリダイは、温暖な海域の砂泥底に生息します。日本では瀬戸内海や九州南岸、太平洋側の深場でよく見られます。
- 水深:40m~250m(主に100m前後の砂泥底)
- 分布:日本各地、台湾、香港、ベトナム、オーストラリアなど
食性
イトヨリダイは肉食性で、甲殻類や小魚、多毛類を捕食します。特にエビやカニを好むため、炙ると甲殻類の香りがすることがあります。
- 主な餌:オキアミ、ゴカイ類、小魚、甲殻類
- 成長速度:1年で約12cm、2年で約22cm
産卵期
イトヨリダイの産卵期は春から夏にかけて(4月~8月)。産卵前の秋から冬にかけてが最も美味しい旬の時期となります。
3. イトヨリの釣り方
イトヨリダイは、アマダイ釣りのゲストとして釣れることが多いですが、専門に狙うことも可能です。
餌釣り(天秤吹き流し仕掛け)
- 仕掛け:天秤に40~80号のオモリ、ハリス2m程度の2~3本針
- 餌:オキアミ、イソメ
- 釣り方:底上1~2mに餌を漂わせる
ルアーフィッシング(タイラバ)
- 有効なルアー:タイラバ(小型のハリがヒットしやすい)
- 釣り方:底上付近を長くトレースするドテラ流しが有効
4. イトヨリの食味と調理法
イトヨリダイは淡白な白身で、クセがなく上品な味わいが特徴です。
おすすめの調理法
- 刺身(炙り刺し)
- 皮目に旨味があるため、炙ると甲殻類の香りが引き立つ
- 塩焼き・干物
- 水分が多いため、塩を振って水分を抜いてから焼くと美味
- 吸い物
- アラでダシをとり、白ダシで淡く味付けすると料亭の味わい
- イトヨリラーメン
- あっさりした出汁を醤油ラーメンに合わせると美味
5. イトヨリの市場価値と価格
イトヨリダイは近年漁獲量が減少し、高級魚として扱われることが増えています。
- 市場価格:300g~500gで約3,000円~4,000円
- 旬の時期:産卵期前の晩秋~春先(10月~3月)
- 鮮度の見分け方:眼球にハリがあり、体色が鮮やかで赤い斑点がはっきりしているものが良質
6. まとめ:イトヨリダイの魅力を最大限に活かそう!
イトヨリダイは、その美しい体色と優れた食味で、多くの釣り人や料理人に愛される魚です。
釣りのターゲットとしても魅力的であり、食卓では高級魚として扱われることが増えています。


