【魚の筋肉学】赤筋を持つ魚の代表とは? なぜ“赤い筋肉”なのか?その理由と特徴を徹底解説!

「赤身魚」「白身魚」とよく言いますが、
この違いは実は**“筋肉の性質”=赤筋と白筋の比率**にあります。

中でも「赤筋」は、回遊力や持久力と深く関係しており、魚の暮らしぶりを映し出す鏡のような存在です。

この記事では、

  • 赤筋とは何か?

  • 赤筋の多い魚の代表

  • その構造的な理由

  • 白身魚との違い
    などを丁寧に解説していきます。


■赤筋とは?〜持久力のための“燃える筋肉”〜

筋肉には大きく分けて次の2種類があります。

種類 特徴 活動タイプ
赤筋(遅筋) 酸素を使って脂肪や糖を燃やして動く 赤〜褐色 長時間の持続運動向き
白筋(速筋) 無酸素でグリコーゲンを使って瞬間的に動く 白っぽい 瞬発的な動きに適す

赤筋は「持久力に優れた筋肉」であり、
酸素をたくさん使うためミオグロビンという赤い色素タンパク質を多く含んでいるため、筋肉が赤く見えるのです。


■赤筋の多い魚の代表例

以下は「赤筋が発達している=赤身魚」の代表種です。

●マグロ(クロマグロ・キハダなど)

  • ほぼ全身が赤筋

  • 数千kmを泳ぎ続ける高速回遊魚

  • 酸素を効率的に利用するため、筋肉のほとんどが赤筋で構成

●カツオ

  • 赤筋と白筋が混在

  • 高速で群れを組んで泳ぐ

  • 「初ガツオ」は赤身が鮮やかで筋肉量が多く、強い持久力に裏付けられた生態

●サバ・アジ

  • 側線沿いに赤筋が発達

  • ほどよい持久力を持つ中距離回遊魚

  • 赤身の部分が身の中心に帯状に存在


■赤筋が発達する理由とは?

●1.長距離回遊に適応するため

赤筋は酸素を燃料に長く動けるため、回遊距離が長い魚ほど必要とされる筋肉です。
マグロは年間数千kmを移動するため、疲れにくい筋肉=赤筋が必要不可欠

●2.冷水域でも活動を維持

赤筋は酸素供給と熱生成に優れるため、水温が低いエリアでも高いパフォーマンスを発揮できます。
クロマグロなどは恒温性(体温維持)+赤筋の持久力で他の魚を圧倒。

●3.捕食者としてのスピード維持

赤筋だけでは瞬発力に欠けますが、長く高速で泳ぎ続けるための武器として重要です。
カツオやマグロは白筋と赤筋のバランスでスピードと持久力の両立を実現しています。


■白筋魚(白身魚)との違い

比較項目 赤筋魚(赤身) 白筋魚(白身)
代表魚 マグロ、カツオ、サバ タイ、ヒラメ、カレイ
筋肉構造 赤筋が多い 白筋が多い
運動特性 回遊力・持久力型 瞬発力・待ち伏せ型
味の特徴 味が濃く鉄分多め 上品で淡白
色合い 赤〜ピンク系 白〜透明感ある白

白筋魚は主に「底でじっとして獲物を待つ魚」や「逃げるときだけ一気に動く魚」が多く、
瞬間的な力を出すために白筋を発達させています。


■まとめ:赤筋は“回遊魚の証”

  • 赤筋は酸素を多く取り込んで長時間運動するための筋肉

  • 赤筋が多い魚=高速・長距離を泳ぐ魚=マグロ・カツオ・サバなど

  • 味や栄養価にも違いがあり、鉄分・ミオグロビンが豊富な赤身は健康にも◎

釣った魚、買った魚を見て「どんな筋肉をしているか」を意識すると、その魚の暮らし方まで見えてくるかもしれません。

“筋肉は魚の生き様を語る”――

次回のお刺身や釣果で、ぜひ赤筋の意味を意識してみてください。

【魚の筋肉学】赤筋を持つ魚の代表説明。釣太郎

タイトルとURLをコピーしました