養殖の世界にも「弱肉強食」はあります。
ただし、自然界とは形が異なるため、「平安に暮らしている」とは言えません。
以下に、養殖魚の世界の「弱肉強食」の実態を解説します。
✅【1】成長格差によるエサの奪い合い(=生存競争)
・養殖魚は基本的に同じ品種・同じ時期に生まれた魚を一緒のいけすで育てます。
・しかし、エサをよく取れる魚と取れない魚で成長格差が生まれる。
・大きく育った魚がエサを独占し、小さい魚がさらに育たなくなる。
・その結果、小さい魚はやせ細り、自然淘汰的に死んでいくことがあります。
✅【2】共食いもある(特に肉食魚の稚魚)
・ブリ、カンパチ、ヒラマサなど肉食性の魚種では、稚魚のうちに共食いが発生することがあります。
・対策として、**体格差でグループ分け(選別)**をし、小さい魚同士で育てるように管理されます。
✅【3】病気の広がり=「病気に弱い個体は死ぬ」仕組み
・密集しているため、一匹が病気になるとすぐに周囲へ伝染します。
・抗生物質やワクチンで対応しますが、それでも体力のない個体から死ぬケースが多いです。
・これも「淘汰」の一形態と考えられます。
✅【4】養殖場の管理が「自然の弱肉強食」を制御している
・自然界ほど過酷ではないのは、人間の手によって給餌・病気管理・環境維持が行われているからです。
・それでも完全な平等ではなく、「早く育つ個体・病気に強い個体」が残りやすい傾向はあります。
✅まとめ
・養殖の世界にも弱肉強食の構造はある
・ただし、人間の管理である程度緩和・コントロールされている
・共食いや成長格差、病気による淘汰は見えにくい形で起きている


