アオリイカを釣ったあと、「なんとなく違うな」と感じたことはありませんか?
実はそれ、見た目で「回遊型」か「居着き型」かを判断できる立派な“釣り人の勘”です。
ここでは、エンペラ(耳)と体高、体色と模様の違いから、アオリイカの行動タイプを見分ける方法を詳しく解説します。
✅ 回遊型アオリイカの特徴
① エンペラが大きく発達している
・エンペラ(いわゆる“耳”の部分)が胴体に対して大きく、広がって見える個体は、長距離を移動する“回遊型”の可能性が高いです。
・大きなエンペラは泳ぎに安定感をもたらし、潮流のある外洋を効率よく移動するために発達しています。
② 胴体に厚みがあり、体高がある
・胴長だけでなく、横幅・厚みがしっかりしているのも特徴。
・これは遠泳に耐えうる筋肉質な体づくりで、潮流に乗って外から入ってくる回遊個体に多く見られます。
③ 肌色はやや薄め、模様がぼんやり
・体色が薄めのグレーや乳白色に近く、模様が不鮮明なことが多いです。
・これは、外敵から身を守るため、環境に溶け込む保護色のようなもので、透明感が強く、表皮の色素が薄い傾向があります。
✅ 居着き型アオリイカの特徴
① エンペラは小さめで胴体と一体化して見える
・泳ぎを重視しない居着き型のイカは、エンペラが小さく目立たないことが多いです。
・藻場や岩礁のような複雑な環境で生活するため、機動力よりもステルス性・隠れやすさを重視しています。
② 胴体はやや扁平でスリム
・胴長はそれなりにあるものの、厚みや横幅が少なめで、**“スリム体型”**の個体が多い傾向です。
・狭い場所での生活に適応した、小回りのきくスタイルといえます。
③ 色が濃く、模様がくっきり浮き出る
・濃い茶色、黒っぽい色、模様がハッキリと網目状に出ているのが最大の特徴。
・この模様はカモフラージュの一種で、岩場や藻場に紛れるように進化した居着き個体に多く見られます。
✅ 実際の釣果との関連性
・回遊型=サイズが大きく、数は少ないが一発がある。
・居着き型=中型以下が多いが、数釣りが期待できる。
つまり、「型狙い」なら外から回遊してきた個体を、「数釣り」なら藻場に潜む居着き型を狙う戦略が有効です。
✅ なぜこの違いが重要か?
釣り方を見極めるヒントになります!
・エギングで居着き狙い ⇒ 色を見せるスローな誘い
・ヤエン釣りで回遊狙い ⇒ 広範囲に探る潮待ちスタイル
釣れたアオリイカをよく観察し、次の一手を考える“ヒント”にしましょう。
✅ まとめ|釣った後が勝負の分かれ道!外見から「次の一杯」を読む力をつけよう
エンペラの大きさ、体高、色味と模様の出方は、ただの「見た目」ではありません。
それはアオリイカがどんな生活をしていたかを語る“行動の履歴書”とも言えるのです。
見た目から居着きか回遊かを見極められるようになれば、釣果アップはもちろん、アオリイカとの
知的な駆け引きがもっと楽しくなること間違いなし!