アオリイカは、複数回産卵を行う生き物ですが、
その際のパートナー(交尾相手)は基本的に毎回違うとされています。
■ アオリイカの繁殖の流れとパートナーの関係
・アオリイカの繁殖期(主に春〜初夏)になると、
オスはメスをめぐって激しく争うようになります。
このとき、強いオスがメスの近くに陣取り、ほかのオスを追い払います。
・交接が成立すると、オスは精莢(せいきょう)と呼ばれる精子のカプセルを
メスの体内に挿入し、交尾が完了します。
・メスはその後、海藻やロープなどの産卵場所に卵を産みつけますが、
一度に全部の卵を産むのではなく、何回かに分けて複数回産卵します。
・その合間にも、別のオスと再び交尾することが多く、
そのたびに新しい精子が体内に蓄積されるため、
産みつける卵には複数のオスの遺伝子が混在していることもあります。
■ つまり結論としては…
・アオリイカは1回の繁殖期に複数回交尾・産卵を繰り返し、
・その都度パートナー(オス)は変わる可能性が高いです。
・また、メスの体内には複数のオスの精子が蓄積されており、
「どのオスの精子で受精するか」は必ずしも1対1ではないという点も、
この生き物の面白い特徴です。
興味深いのは、時には「ステルス戦略」を取るオス(小型で目立たないオス)が
強いオスの隙を見て、こっそり交尾することもあるという点です。
まさに自然界の恋愛バトルですね。


