釣った魚を最高の状態で味わいたい——これはすべての釣り人に共通する願いです。
特に刺身や塩焼きで楽しみたい魚ほど、「生臭さ」をいかに取り除くかがカギになります。
その最も効果的な方法が「血抜き」です。
では、血抜きをすることで、実際にどれほど生臭さが軽減されるのでしょうか?
この記事では、釣り人向けに血抜きの効果、具体的なやり方、注意点までを詳しく解説していきます。
魚の生臭さの原因とは?
魚が生臭くなる原因は、主に以下の3つです。
- 血液に含まれるヘモグロビンの酸化
- 内臓の分解による臭気の発生
- 表皮の粘膜が腐敗することで出る臭い
中でも、最も強く臭いを放つのが「血液」です。
特に青物(ブリ、カンパチ、サバなど)は血液の量が多く、処理が甘いとすぐに臭みが出ます。
ヘモグロビンが酸化することで、魚特有の鉄臭さやアンモニア臭に近い生臭さを発生させるため、
これを抜くことが魚を美味しくする第一歩です。
血抜きをすることで臭みはどれくらい減る?
結論:血抜きを適切に行えば、生臭さは8〜9割以上軽減されます。
これは、実際に釣り人や料理人が体感として語る「味の違い」からも明らかです。
血が残っていた魚は、刺身で食べたときに鉄っぽい臭いやエグみが強くなり、加熱しても臭いが取れにくくなります。
一方、完璧に血抜きした魚は、臭みがほとんどなく、身の透明感や脂の旨みも際立ちます。
スーパーの魚と釣った魚の決定的な差も、この「血抜き」の有無にあると言っても過言ではありません。
血抜きが甘いとどうなる?
血抜きが不完全だった魚は、以下のような状態になります。
- 刺身で食べると鉄っぽさが口に残る
- 身にドリップ(赤黒い汁)が多く出る
- 加熱しても臭いが残る
- 保存中の劣化が早く、日持ちしない
「せっかく釣ったのに美味しくない…」という残念な結果になりがちです。
また、家族や友人にふるまう際にも、臭みがあると評価が下がってしまうことも。
釣果を価値ある「食材」として扱うためにも、血抜きは欠かせない工程です。
釣り人がやるべき理想の血抜き方法
ここでは、釣り現場で実践できる血抜きの手順を紹介します。
1. 魚を締める(脳締め・神経締め)
魚が暴れると筋肉に乳酸が回り、鮮度が落ちる原因に。
脳天をピックやナイフで刺して、すぐに締めることで無駄なストレスを避けられます。
2. エラまたは尾を切る
大動脈を切断し、血の出口を確保。
ここで「エラの付け根」と「尾の付け根の両側」どちらかを切るのが一般的です。
3. 循環血抜き(海水ポンプやバケツ)
海水を入れたバケツで魚を泳がせるようにして、血を抜きます。
小型ポンプで循環させると効率アップ。 5〜10分ほどで血の色が薄くなってきます。
4. 仕上げの洗浄と冷却
血が抜けたら、内臓とエラを取り、身をキレイな海水で洗います。
その後は「海水氷」で急速冷却。 真水は浸透圧で身が傷むのでNGです。
血抜き効果がわかる!実際の釣果比較
同じ日に釣ったブリを比較した例:
- 血抜き済:身の透明感があり、刺身で甘みが強い。ドリップほぼなし。
- 血抜きなし:ドリップ多く、鉄のような臭いあり。煮ても焼いても後味に違和感。
家庭でも違いは一目瞭然で、魚に詳しくない人でも「美味しい」と感じるのは血抜きされた方。
まとめ:魚の価値は血抜きで決まる
釣った魚を「美味しい魚」として届けるには、釣り上げた瞬間からの処理がすべてです。
血抜きを適切に行うことで、生臭さを抑え、旨みを引き出すことができます。
とくに青物や根魚を狙う釣り人にとって、血抜きは「味の分かれ道」。
正しい処理を覚えておくことで、釣果の満足度も数段アップします。
ぜひ次回の釣行から、「釣ったらすぐ血抜き」を意識してみてください。 魚の美味しさに驚くはずです。


