「アオリイカは実が固くて、水分が少ないと感じる」——これは、釣り人や料理人の間でもよく言われる印象です。

実際のところ、これは見た目や食感からくる体感的な感想ですが、科学的な背景もあります。

以下にその理由をわかりやすく解説します。


● 魚とイカの「筋肉の構造」の違い

・魚は「横紋筋(赤身や白身)」でできていて、筋繊維の間に水分が多く含まれています
 そのため、刺身で切ったときに「ねっとり」「とろける」ような柔らかい食感になる魚が多いです。

・一方でアオリイカの身は「平滑筋(へいかつきん)」が中心です。
 この筋肉は水分を抱えにくく、繊維がギュッと詰まっていて硬さを感じやすいのが特徴です。


● 「コリコリ」食感の正体

・アオリイカ特有のコリコリした歯ごたえは、筋肉繊維が細かく密集しているため。
・水分が少なく感じるのは、筋肉の中に水分が滞留せず、しっかり凝縮されているからです。
・この構造が、「魚に比べて水っぽさが少なく、弾力がある」と感じさせる理由です。


● 実際の水分量は?(補足)

・一般的に、魚の可食部の水分量は約70~80%
・イカも同じく70~80%前後の水分量を含んでいることが研究で分かっています。

つまり、水分含有量そのものは大きく変わりません
ですが、感じ方(食感や舌触り)として「水分が少ない」と思いやすいのです。


● 冷凍や加熱でも「弾力が残る」理由

・アオリイカの筋肉には「ミオシン」などの弾性たんぱく質が多く含まれており、
 冷凍してもドリップ(解凍時の水分流出)が少なく、ぷりっとした食感が残りやすいです。

・一方、魚は冷凍によって水分が抜けやすく、身崩れしやすい傾向があります。

この点も「イカは水分が少ない」と思われる一因です。


● まとめ

・アオリイカの身が固く、水分が少ないと感じるのは、筋肉構造の違いによるもの。
・実際の水分含有量は魚と大差ないが、**「水分を放出しにくい」「舌触りが締まっている」**ために、そう感じやすい。
・その結果、鮮度が良いほど歯ごたえがあり、味も濃く感じられるのがアオリイカの魅力です。

アオリイカの水分量は魚と同じ70から80%あります。釣太郎

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