釣り上げたグレ(メジナ)をバケツに入れると、普段は見られない模様がくっきりと浮かび上がり、
その美しい変化に驚く方も多いのではないでしょうか。
通常は濃紺色の体色が、なぜこのような変化を見せるのか、そのメカニズムと釣りにおける
関連性を解説します。
グレの体色変化の仕組み:色素胞の働き
グレの体表には、「色素胞(しきそほう)」と呼ばれる色素細胞が存在します。
この色素胞は、神経系やホルモンの影響を受け、伸縮することで体色を変化させます。
特に、グレには黒色のメラニン色素を持つ「メラノフォア」が発達しており、このメラノフォアの
分布によって模様の変化が起こります。
模様が浮き彫りになる原因:興奮とストレス
釣り上げられたグレは、以下のような要因で強い興奮状態に陥ります。
- 釣り上げられる際のストレス: 針にかかり、水中から引き上げられる際の急激な環境変化は、グレにとって大きなストレスとなります。
- 慣れない環境への変化: バケツという狭く、光の反射する環境は、グレにとって落ち着かない場所です。
このような興奮状態になると、グレの神経系が活発化し、メラノフォアが拡張します。
その結果、黒色のメラニン色素が集中し、普段は目立たない模様がくっきりと浮かび上がるのです。
模様の変化と釣りの関連性
グレの模様の変化は、単に美しいだけでなく、釣りのヒントにもなります。
- 活性の高さ: 釣り上げた直後に模様がはっきりと出るグレは、活性が高いと言えます。
- 個体差: 若いグレほど、模様の変化が顕著に現れる傾向があります。
- 釣り場の水質: 釣り場の水質や水温によって、模様の出方が異なる場合があります。
これらの情報を参考に、グレの活性や釣り場の状況を把握することで、釣果アップに繋がるかもしれません。
まとめ
バケツに入れられたグレの模様が浮き彫りになるのは、興奮とストレスによる色素胞の働きによるものです。
この現象は、グレの生態を知る上で興味深いだけでなく、釣りにおける情報としても活用できます。


