魚がかかる病気には、細菌・ウイルス・寄生虫・真菌(カビ)・環境要因によるものなど、さまざまな種類があります。主なものを以下に分類して紹介します。
1. 細菌性感染症
・エロモナス病(穴あき病)
→ 皮膚に潰瘍ができ、体表に穴が開く病気。淡水魚に多い。
・ビブリオ病
→ 海水魚によく見られ、出血や潰瘍、腹部の膨れが特徴。
・乳酸菌症(ストレプトコッカス症)
→ 目が飛び出る「ポップアイ」、運動失調などの症状が出る。
・カラムナリス病(尾ぐされ病)
→ ひれの先が白く溶けるように腐る。ストレスや水質悪化で発症しやすい。
2. ウイルス性感染症
・ウイルス性出血性敗血症(VHSV)
→ 主に海水魚に影響し、出血や内臓の壊死を引き起こす。
・コイヘルペスウイルス(KHV)
→ コイに特有の病気で、高い致死率を持つ。
・イリドウイルス感染症
→ ブリやマダイなどの養殖魚に多く、赤変・膨張・眼球突出などを引き起こす。
3. 寄生虫感染症
・白点病(イクチオフチリウス症)
→ 魚の体表やエラに白い点ができ、こすりつけるような動きをする。
・トリコディナ症
→ 体表やエラに付着し、粘液を増やして呼吸困難を引き起こす。
・ギロダクチルス症(ツリガネムシ病)
→ エラや皮膚に寄生し、炎症を起こす。
・イカリムシ(ラーナエア)
→ 皮膚に食い込む寄生虫で、出血や炎症を引き起こす。
・ウオノコバン(チョウ)
→ 魚の体表に張り付く甲殻類の寄生虫で、血を吸う。
4. 真菌(カビ)性感染症
・水カビ病
→ 体表に白い綿状のカビが生える。傷口から感染しやすい。
・サプロレグニア症
→ 淡水魚に多く、ヒレや体表に菌糸が生える。
5. 環境要因による病気
・ガス病(気泡病)
→ 水中の過飽和ガスが血管内で気泡を作り、エラや目に障害を起こす。
・低温障害(冷水病)
→ 水温が急に低下すると、免疫が低下し病気にかかりやすくなる。
・アンモニア中毒
→ 水槽や生け簀で水質悪化が原因となり、エラが炎症を起こし呼吸困難に。
・酸欠(低酸素症)
→ 酸素不足により、魚が水面で口をパクパクするなどの症状が出る。
6. 魚種特有の病気
・マダイイリドウイルス病(RSIV)(マダイ・ブリなど)
・赤点病(ナマズやコイなど)
・クロマグロの皮膚壊死症候群(養殖クロマグロ)
魚の病気は水質管理、ストレス軽減、適切な餌やりによって予防できるものが多いです。特に養殖や飼育では、早期発見・隔離・治療が重要です。


