「梅雨」という名前がついているが、6月の梅雨とは違い、春先に発生する雨が続く時期を指す。
特に西日本から東日本にかけて影響が出やすいとされている。
菜種梅雨の由来
・この時期は、菜の花が咲く頃であることから「菜種梅雨」と呼ばれる。
・梅雨のように雨が続くが、時期が異なるため区別されている。
菜種梅雨の原因
① 停滞前線の影響
・3月後半~4月になると、日本の南岸に前線(低気圧や寒暖の境界)が停滞しやすくなる。
・この前線の影響で、ぐずついた天気が続く。
② 移動性低気圧の通過
・春になると、西から東へ進む低気圧が多くなる。
・低気圧が来るたびに雨が降り、間隔を空けながらも雨の日が増える。
菜種梅雨の特徴
・降り続くこともあれば、断続的に降ることもある(毎日雨とは限らない)。
・気温は比較的高めで、春らしい暖かさがある。
・風はあまり強くないが、湿気が多くなりやすい。
・地域によっては、ちょうど桜の開花時期と重なる。
菜種梅雨と他の梅雨の違い
梅雨の種類 | 発生時期 | 特徴 |
---|---|---|
菜種梅雨 | 3月下旬~4月中旬 | 春の長雨。前線の影響で曇りや雨が続く。 |
梅雨(本梅雨) | 6月~7月 | 梅雨前線の影響で本格的な雨が続く。蒸し暑くなる。 |
秋雨(秋の長雨) | 9月~10月 | 秋雨前線の影響で、しとしと雨が続く。台風と重なることも。 |
菜種梅雨の影響
・農作物:適度な雨は春の作物に良いが、多すぎると影響が出る。
・釣りやアウトドア:雨が多いため、釣りの予定が立てにくくなる。
・桜の開花:雨で花が散ることがあるが、気温が高いため開花が早まることも。
まとめ
菜種梅雨とは、3月下旬から4月にかけて続く春の長雨。
停滞前線や低気圧の影響で発生し、梅雨ほど激しくはないが、曇りや雨の日が多くなる。
菜の花の咲く時期に起こるため、この名がついている。