近年では、その独特の風味と栄養価の高さから、注目を集めています。
カメノテとは?
カメノテは、フジツボやエボシガイと同じ甲殻類の仲間で、固着性の生物です。
その名の通り、亀の手のような、あるいは鷹の爪のような、特徴的な形をしています。
分類
- 節足動物門
- 甲殻亜門
- 顎脚綱
- 楯胸下綱
- 完胸上目
- エボシガイ目
- オオエボシガイ科
- カメノテ属
特徴
- 形状: 複数の白い殻板が重なり合い、黒っぽい柄の部分が伸びている独特の形状。
- 生息場所: 潮間帯の岩場に固着して生息。
- 食性: 海水中のプランクトンや有機物を触手で濾し取って食べる濾過食性。
- 旬: 地域や種類によって異なりますが、一般的には春から夏にかけてが旬。
- 味: 濃厚な旨味と磯の香りが特徴。エビやカニに似た風味が楽しめます。
生態
カメノテは、潮の満ち引きによって海水が出入りする潮間帯の岩場に生息しています。
幼生の時期は海中を漂い、成長すると岩などに固着して生活します。
潮が引くと殻を閉じ、潮が満ちると殻を開いて触手を出し、プランクトンを捕食します。
食用
カメノテは、古くから漁村などで食用とされてきました。
近年では、その独特の風味が注目され、高級食材として扱われることもあります。
- 食べ方:
- 塩茹で:シンプルながら、カメノテ本来の味を楽しめる代表的な調理法。
- 味噌汁:磯の風味が溶け出し、濃厚な出汁が味わえます。
- 酒蒸し:ふっくらとした身と、芳醇な香りが楽しめます。
- アヒージョ:近年増えている調理方法でワインとの相性が抜群です。
- 味: エビやカニに似た濃厚な旨味と、磯の香りが特徴。
- 栄養価:
- タンパク質:良質なタンパク質が豊富。
- ミネラル:カルシウム、鉄分、亜鉛などが豊富。
- タウリン:疲労回復効果や血圧を下げる効果が期待できます。
海洋への影響
カメノテは、海水中のプランクトンや有機物を濾過して食べるため、水質浄化に貢献する役割を担っています。
しかし、その浄化能力については牡蠣ほど研究が進んでおらず、正確な影響範囲は分かっていません。
カメノテは、以下のような点で海洋生態系に貢献していると考えられます。
- 水質浄化: 牡蠣と同様に、海水中のプランクトンや有機物を濾過することで、水質を浄化する役割を果たします。
- 生物多様性の維持: 岩場に固着して生息するため、他の生物の生息場所や隠れ場所となり、生物多様性の維持に貢献します。
- 食物連鎖の基盤: カメノテは、他の海洋生物にとって重要な食料源であり、食物連鎖を支えています。
漁業
カメノテは、地域によっては漁業対象となっています。しかし、乱獲による資源減少が懸念されており、持続可能な漁業のための資源管理が求められています。
注意点
- 採取場所によっては、漁業権が設定されている場合があります。採取する際には、事前に確認が必要です。
- 潮の満ち引きに注意し、安全に配慮して採取してください。
- 生食は避け、十分に加熱調理して食べてください。
南紀地方ではたまに、スーパーで販売されていることがあります。


