ヒラスズキは 「回遊型」と「居着き型」の両方が存在する魚 で、環境や個体の成長によって
移動パターンが変わります。
ただし、基本的には回遊性が強い魚 であり、特に外洋に面したエリアでは広範囲を移動する傾向があります。
1. ヒラスズキの移動パターン
ヒラスズキの移動距離は、1日・1年・一生 というスパンで考えると分かりやすいです。
| 移動スパン | 移動距離(目安) | 主な理由 |
|---|---|---|
| 1日 | 数百m~数km | エサを求めて潮に乗りながら移動する。 |
| 1年 | 数十km~100km以上 | 季節ごとの水温変化・ベイトの移動に伴い広範囲を回遊する。 |
| 一生 | 100km~500km以上 | 成長に伴い外洋へ移動する個体も多い。 |
2. ヒラスズキが移動する要因
ヒラスズキが移動するか、ある程度の場所に居着くかは、環境・潮・水温・ベイト(エサ) など
の影響を受けます。
(1)潮の流れ
✔ 潮通しの良いエリアでは、回遊性が高くなる
- ヒラスズキは 荒波を好む 魚であり、波の立つ外洋の磯やサラシを回遊することが多い。
- 強い潮流に乗って移動し、エサの多い場所を探す。
- 特に、潮の変化に敏感で、潮目やヨレのあるポイントを好む。
(2)水温の変化
✔ 水温が15~22℃の範囲で活発に行動する
- 夏場の高水温(25℃以上)になると、深場やより潮通しの良いエリアへ移動することが多い。
- 冬場の低水温(10℃以下)では、活動範囲が狭まり、暖流の影響を受ける場所へ移動する。
(3)ベイト(エサ)の動き
✔ ベイトフィッシュ(イワシ・アジ・キビナゴ)がいる場所に移動する
- ヒラスズキはベイトの群れを追いかける性質がある。
- ベイトが接岸すれば磯周りに居着き、沖へ離れればヒラスズキも移動する。
- 大型のヒラスズキほど、より広範囲にエサを求めて移動する傾向がある。
(4)成長段階
✔ 若い個体(30~50cm) → 定着しやすい
✔ 大型個体(60cm以上) → 回遊性が強くなる
- 小型のヒラスズキは、比較的安定したエサ場に留まることが多い。
- しかし、大型になるにつれて、より良いエサ場を求めて移動することが増える。
- これが「ヒラスズキの大型個体はなかなか釣れない」と言われる理由のひとつ。
3. ヒラスズキの「居着き型」と「回遊型」の違い
| 分類 | 居着き型(定着型) | 回遊型(移動型) |
|---|---|---|
| 主な生息場所 | 漁港・内湾・波の緩い磯 | 外洋の荒磯・潮通しの良いポイント |
| 移動範囲 | 1~5km程度 | 10~100km以上 |
| 水温変化の影響 | 比較的安定した環境に留まる | 季節によって移動する |
| ベイトの影響 | 居着く場所で安定したエサがある | ベイトを追って広範囲を移動 |
| 釣れやすさ | 釣られやすい(学習しやすい) | 釣れにくい(出現頻度が低い) |
4. 釣りへの応用
✔ 「居着き型」は漁港・防波堤・内湾の波が緩い磯にいることが多く、定期的に釣れる可能性が高い。
✔ 「回遊型」は外洋の磯を移動するため、同じ場所で連続して釣れることが少ない。
✔ 荒天後(シケ後)は、回遊型のヒラスズキが接岸しやすくなるので、大型を狙うチャンス!
✔ エサとなるベイトの動きを観察し、ヒラスズキの移動パターンを読むことが重要。
5. まとめ
✅ ヒラスズキは「回遊型」と「居着き型」の両方が存在するが、基本的に回遊性が強い魚。
✅ 1日で数百m~数km移動し、潮の流れに乗ってエサを探す。
✅ 1年間で数十km~100km以上移動することがあり、水温やベイトの影響を受ける。
✅ 一生では100km~500km以上移動する個体もおり、特に大型個体ほど回遊性が強くなる。
✅ 「居着き型」は漁港や内湾にとどまり、「回遊型」は潮通しの良い外洋を移動する。
→ 釣るためには「潮の動き」「ベイトの有無」「荒天後の接岸パターン」を意識することが重要!


