マアジ（真鯵）は「春から夏にかけてが旬」とされることが多いですが、実際には冬季の
脂ののりが最も良く、美味しさがピークに達します。
特に刺身にすると、その脂の豊かさを実感できる魚の一つです。
春夏の「旬」の理由
- マアジが「春から夏にかけて旬」と言われるのは、漁獲量が多い時期であり、市場に多く出回るためです。
- この時期のマアジは脂が控えめで、さっぱりとした味わいが特徴です。
- 夏にかけて回遊が活発になるため、刺身やタタキ、焼き魚としても楽しめます。
冬季の「脂の旨味」
- 冬のマアジは産卵期を前に栄養を蓄えるため、脂肪分が非常に多くなるのが特徴です。
- この脂のりは特に刺身で際立ち、醤油に浸けた瞬間に脂がじわっとにじみ出るほどの濃厚さがあります。
- 刺身だけでなく、炙りや寿司にしても旨味が引き立ち、極上の味わいを楽しむことができます。
マアジを楽しむ調理法（季節ごと）
- 春〜夏（さっぱりとした味わい）
- 刺身やタタキ: 身が締まっており、爽やかな食感を楽しめる。
- 焼き魚や南蛮漬け: 脂が控えめなため、さっぱりとした調理が合う。
- 冬（脂ののった濃厚な味わい）
- 刺身: 刺身醤油に浸けるだけで脂が溶け出し、まろやかさを堪能。
- 炙り: 表面を軽く炙ることで、脂の香ばしさと濃厚さが引き立つ。
- 煮付け: 身と脂の旨味が溶け出して、濃厚な味わいが楽しめる。
脂ののりと鮮度の見分け方
- 冬のマアジを選ぶ際には以下のポイントに注意すると、より美味しい個体を選ぶことができます：
- 体表が艶やかで透明感があること
- 腹がふっくらとしていること（脂がたっぷり乗っている証拠）
- 目が澄んでいること
まとめ
マアジは季節によって味わいが異なるため、楽しみ方も変わりますが、冬のマアジは特に脂が
乗っており、刺身にするとその濃厚な旨味を最大限に味わえます。
春夏のさっぱりとした風味とは対照的な冬の贅沢な味わいを、ぜひ刺身や炙りで楽しんでみてください！
