二枚潮(にまいじお)とは、海の上層と下層で潮の流れの方向や速度が異なる状態のことです。
特にグレ(メジナ)釣りのように、仕掛けをある程度の深さまで沈めて狙う釣りでは、この二枚潮が
釣果に大きく影響するため、グレ釣り入門者にとっては理解しておきたい重要な要素です。
二枚潮の具体的な状態
二枚潮は、例えるなら川の流れが二層に分かれているような状態です。
- 上層の潮: 海面に近い部分の流れ。風の影響を受けやすく、流れが速いことが多いです。
- 下層の潮: 海底に近い部分の流れ。上層の潮とは逆方向に流れたり、速度が異なったりします。
この二層の流れが異なることで、仕掛けがスムーズに沈まず、糸ふけ(道糸のたるみ)が大きくなったり、仕掛けが意図しない方向に流されたりする現象が起こります。
二枚潮が発生する原因
二枚潮が発生する主な原因は以下のとおりです。
- 水温の違い: 上層と下層で水温が異なる場合、水温差によって海水の密度が変わり、流れの方向や速度に差が生じます。特に、梅雨時期など、表層水温が高く、底層水温が低い時期に発生しやすいです。
- 風の影響: 風によって表層の海水が運ばれることで、上層の潮の流れが変化します。この影響が下層まで及ばない場合、二枚潮が発生します。
- 地形の影響: 海底の地形が複雑な場所では、潮の流れが複雑になり、二枚潮が発生しやすくなります。
- 河川の影響: 大きな河川の河口付近では、河川からの淡水と海水が混ざり合うことで、塩分濃度差が生じ、二枚潮が発生することがあります。
二枚潮がグレ釣りに与える影響
二枚潮は、グレ釣りに以下のような影響を与えます。
- アタリが分かりにくい: 道糸のたるみが大きくなるため、グレが針にかかった際のアタリが竿先に伝わりにくくなります。
- 仕掛けが安定しない: 仕掛けが意図しない方向に流されたり、海底で安定しなかったりするため、グレが餌を食いつきにくくなります。
- タナ(水深)が取りにくい: 仕掛けがスムーズに沈まないため、狙いたいタナに仕掛けを送り込むのが難しくなります。
二枚潮への対策
二枚潮が発生している状況でも、以下の対策をすることでグレを釣る可能性を高めることができます。
- 重い仕掛けを使う: 仕掛けの重さを増すことで、二枚潮の影響を受けにくくし、仕掛けを安定させることができます。
- 道糸を太くする: 道糸を太くすることで、風や潮の影響を受けにくくし、糸ふけを抑えることができます。ただし、太すぎる道糸はグレに警戒心を与える可能性もあるため、状況に合わせて適切な太さを選択することが重要です。
- 撒き餌の工夫: 撒き餌を撒く位置やタイミングを工夫し、仕掛けと同調するように流すことで、グレを効果的に集めることができます。
- こまめなタナ調整: 仕掛けが安定しないため、こまめにタナを調整し、グレのいる層を探ることが重要です。
- 潮の流れを読む: 上層と下層の潮の流れを把握し、仕掛けを投入する位置や流し方を調整することで、二枚潮の影響を最小限に抑えることができます。
グレ釣り入門者へのアドバイス
- 二枚潮は経験を積むことで徐々に理解できるようになります。まずは、海面や仕掛けの動きをよく観察し、潮の流れを感じ取ることから始めましょう。
- 経験豊富な釣り人に二枚潮の見分け方や対策を教えてもらうのも良い方法です。
- 釣具店などで地域の釣り情報やアドバイスを聞くのも大変参考になります。
二枚潮は厄介な現象ですが、その特徴を理解し、適切な対策を講じることで、グレを釣ることは十分に可能です。
焦らずに経験を積み重ねて、二枚潮を克服していきましょう。


