アオリイカを素手で触ったときに感じる「ヌルヌル」は、体表を覆っている粘液が主な原因です。
この粘液にはアオリイカの生態や生存戦略に重要な役割があります。
以下に詳しく説明します。
1. 粘液の成分と役割
アオリイカの体表を覆う粘液は、水分を多く含むたんぱく質や多糖類(ムチンなど)で構成されています。この粘液には次のような役割があります:
保湿と乾燥防止
- イカの体表は柔らかく水分を保持しにくいため、粘液が蒸発を防いで乾燥を防ぎます。
- 特に、潮風や空気中にさらされるときに役立ちます。
滑りやすさと防御
- 粘液のヌルヌルにより、外敵に捕まえられた際に滑りやすくし、逃げやすくしています。
- 触られると感じるヌルヌルも、捕食者からの防御策の一つです。
皮膚の保護
- 粘液は体表を傷や病原菌から守るバリアとして機能します。
- 細菌や寄生虫の付着を防ぐ抗菌作用がある場合もあります。
2. アオリイカ特有の粘液
アオリイカは他のイカに比べて体が大きく、触腕や体表の面積も広いため、粘液の量も比較的多いです。このため、特に素手で触れるとヌルヌル感が強く感じられます。
3. 状態による変化
アオリイカの粘液の量や質は、状態によって変化します。
- リラックスしているとき: 粘液は薄めで滑らかな触感。
- ストレスを感じているとき: 粘液の分泌量が増え、よりヌルヌルしやすくなる。
- 傷ついたとき: 粘液を多く分泌して傷口を保護します。
4. 人間への影響
- 粘液自体は無害ですが、手に残ると滑りやすくなったり独特の海洋臭が気になる場合があります。
- 素手で触った後は、手を流水でしっかり洗うことで粘液を落とせます。
5. イカの「ヌルヌル感」を活かす方法
釣りや調理の際に、イカの体表がヌルヌルして扱いにくいと感じたら、以下を試してみてください:
- 塩もみ: 塩を使って体表をもむと粘液が除去しやすくなります。
- 流水で洗い流す: 水流で粘液を落としやすくなります。
アオリイカのヌルヌルは、その柔軟で敏感な体を保護するための大切な仕組みです。
この特徴を理解することで、イカの生態をさらに深く知ることができますね!

