
今回はザ☆スタンダードのマダイで考えていきましょう。
魚は基本的に、1年に1シーズンで産卵時期があります。
産卵はものすごく体力を使うので、それまでにエサを荒食いしてエネルギーをためていきます。
この時は身に脂がのりやすく非常に美味です。
産卵真っ只中の時期は卵や白子に身のエネルギーを費やします。
そのため身に旨味は少なく、残念な味わいになりますね。
ざっくりいうと、産卵を中心に味が変わるといってもいいでしょう。
桜鯛:産卵時期:食味△
これは春の3月~5月ごろですね。
遊漁船でも、乗っ込み桜鯛釣りとして出船しています。
エサを食べきって超大型化した個体が釣れる季節です。

70~80cmが釣れるのも春です。

このようにパンパンに卵がデカくなります。
比例して、身は旨味が抜けてしまいます。
大型釣りや、卵:白子狙いで釣りに行かれる方が多いですね。
ネット上では旬と言われていますが、それは卵や白子が目当ての場合が多いです。
アフター:食味△~○

アフターとはバス釣り用語でアフタースポーン(産卵後)のこと。
一足先に産卵を終えて回復に向かう個体、産卵直後でボロッボロの個体などが入り混じるシーズンですね。
大体5月から9月までがアフターです。
先述の通り、個体差が激しいので旬とは言えないですね。
中には回復が早く、身にエネルギーが戻った個体もいます。

紅葉鯛:産卵前の荒食い:低水温:食味◎
10月ごろから2月までのマダイのこと。
紅葉鯛と呼ばれるのは10月~12月までの釣りやすい時期をいうことが多いですね。
1月~2月も美味ですが、水温が下がるので深場に落ちやすいです。
食味を考えれば、1~2月が最も美味なのですが・・・ 中々釣れないんですよ~

これは1月の釣ったマダイの刺身と焼き霜ですね。
脂が乗っているのが分かると思います。
マダイに限らずですが、冬の低水温の環境下は越冬にエネルギーが必要になるため、秋に荒食いしているパターンが多いです。
そして冷たい水で身が締まっていくので、美味なものが多い。
北海道の魚が美味しい。と言われるのも、確実に水温が影響しているでしょう。
身質比べ アフターVS旬

これは5月のボロッボロのマダイの身です。
見るからに、元気がないのが分かりますか?
薄切りだから。とかではなく、フニャフニャなんです。
薄切りにして薬味をつけて、キリッとしたポン酢で食べる。
ここまでしないとマズいんですよね。

これが1月のマダイ。
刺身にしても焼き霜にしても、しっかりと角が立っています。
身が強いので、数日寝かせることも可能です。
いうまでもなく、5月よりも美味しいです。
同じ魚でも季節で味が違う
今回はマダイで流れを説明しましたが、これが旬や美味しい時期の正体です。
逆に真夏に味の最盛期を迎える魚も多く存在しますし・・・
例)イシガキダイやシブダイなど

魚って奥深いんです・・・
ただ釣りを楽しむのもいいですが、食を楽しむのも釣りの一つ。
自分はどちらかというと食を楽しむ寄りですね


