アカカマス、ヤマトカマス、タイワンカマスは、外観や生息地などに特徴があります。それぞれの見分け方と特徴を説明します。
1. アカカマス (Sphyraena pinguis)
- 体長: 30~60cm程度
- 体色: 全体的に銀色で、背中が青灰色、腹部が白色です。アカカマスの背中には、うっすらと赤みがかかっていることがあり、名前の由来になっています。
- 形状: 細長い体で、口が大きく、鋭い歯が並んでいます。口先はやや上に向かって突き出しています。
- 生息地: 日本の太平洋沿岸や内海に多く生息しています。温暖な海域を好み、群れをなして泳ぎます。
- 見分け方のポイント: 背中の赤みが見分けの一つのポイントです。また、ヤマトカマスやタイワンカマスに比べて太く、短めの体型です。
2. ヤマトカマス (Sphyraena japonica)
- 体長: 50~80cm程度
- 体色: 銀色で、背中が暗青色または灰青色。腹部は白色です。
- 形状: 細長い体で、口が大きく、鋭い歯があります。アカカマスに比べて全体的に細長く、特に尾にかけての部分が細いです。
- 生息地: 西太平洋全域、日本近海、特に南日本に多く分布しています。アカカマスよりも深い海域に生息することが多いです。
- 見分け方のポイント: 体型がアカカマスより細長く、また背中の赤みがない点が異なります。
3. タイワンカマス (Sphyraena forsteri)
- 体長: 60~100cm程度
- 体色: 銀色の体に、背中が暗青色や黒色に近い色をしています。また、体側に黒い縦縞模様が数本見られます。
- 形状: 非常に細長い体で、他のカマスに比べるとさらに長い印象です。大きな口と鋭い歯が特徴です。
- 生息地: 南シナ海、台湾、日本南部などの温暖な海域に分布しています。沖合の深い海に住むことが多いです。
- 見分け方のポイント: 特徴的な黒い縦縞が見分けるポイントです。また、アカカマスやヤマトカマスに比べて非常に大きいことが多いです。
見分け方のまとめ
- アカカマス: 背中に赤みがあり、体型がやや太めで短い。
- ヤマトカマス: 体が細長く、背中に赤みがない。
- タイワンカマス: 黒い縦縞があり、体がさらに長く、大きい。
それぞれの特徴を覚えておくと、釣りや市場での区別が容易になります。