結論から言うと、真水も海水も「腐る」ことはあります。
しかし、腐敗する条件や速度はそれぞれ異なります。
真水は、有機物が含まれていないため、腐敗菌が増殖しにくく、腐りにくいと言われています。しかし、放置しておくと、空気中の微生物などが繁殖し、臭いが発生したり、緑色の苔が発生したりすることがあります。また、高温多湿な環境では、腐敗が早くなります。
一方、海水は、塩分が一部の微生物の成長を抑制するため、真水よりも腐敗が遅いか、あるいは特定の条件下では腐敗しないことがあります。しかし、プランクトンや有機物が含まれている場合は、これらが死滅して腐って海水に溶け、腐敗することがあります。特に温かい環境では、腐敗が早くなります。
海水が腐ると、以下のような状態になります。
- 透明度が低下し、濁る
- 悪臭が発生する
- 有機物が堆積する
- 酸素濃度が低下する
このような腐敗した海水は、魚などの海洋生物にとって有害です。
真水と海水の腐敗を防ぐためには、以下の点に注意する必要があります。
- 直射日光を避けて涼しい場所で保存する
- 密閉容器に入れて保存する
- 定期的に容器を洗浄する
- 必要に応じて、殺菌剤を使用する
海水の場合は、さらに以下の点に注意する必要があります。
- プランクトンや有機物を取り除く
- 塩分濃度を調整する
適切な保存方法で真水と海水を取り扱うことで、腐敗を防ぎ、長く良好な状態を保つことができます。