海水を含む氷（塩水の氷）は真水の氷よりも効果的に冷やすことができる場合があります。これは、塩分を含む水（海水など）の凝固点が真水よりも低いためです。
塩分を含むと水の凝固点が下がり、より低い温度まで冷却できるため、塩水の氷は真水の氷よりも低温を提供することができます。
凝固点降下
塩水の凝固点は、塩の濃度によって異なりますが、海水の平均的な塩分濃度（約3.5%）であれば、凝固点は約-2°Cまで下がります。
これに対して、純粋な水の凝固点は0°Cです。したがって、同じ量の氷を使用しても、塩を含む氷は純粋な水の氷よりも低い温度を提供することができるため、冷却効果が高くなります。
実用的な利点
- 冷却速度: 塩水の氷はより低い温度で溶けるため、冷却対象をより迅速に冷やすことができます。
- 冷却効率: 塩水の氷は、真水の氷よりも一般に冷却効率が高いです。これは、より低温で物を冷やす能力に加えて、塩水の氷が溶ける過程でより多くの熱を吸収するためです。
