網ですくうと、網まで匂いが移るほど臭い、と釣り人に毛嫌いされることもあるボラ。
でも竿を出す限り、ほとんど人は一度は釣ったことがあるのでは?
河口や漁港内に、群れているのを見た事がある人も多いはず。
このエリアは水質は汚れていますが、プランクトンが豊富なため、エサには事欠きません。
汽水域に多く生息し、汚れているものも好んで捕食する為、匂いが発生します。
これは匂いがするチヌ(クロダイ)やヒラスズキも同様。
ドブのニオイがすると敬遠されがちなのは、泥水地帯を好む為。
海水温度が高くなれば匂いがさらにきつくなりますが、冬季は別で脂がのり「寒ボラ」と別名となるほど重宝され美味。
卵巣の海の三大高級珍味からすみ、シラコは超一級品として取り扱われます。
但し本当に臭いのは皮と内臓であり、身はほとんどにおいがありません。
いや「それでもクサイ」、という人は身を薄く切り、塩もみを3回繰り返しましょう。きれいさっぱり無臭となり、おいしく食べれます。
鯔には二種類あり、体色が綺麗なものと汚いもの、臭いものと匂いが無いものがある、という人も。
沖磯や、潮通しが良い場所で釣ったものは綺麗な銀色で臭いがしない、と言われています。
魚も人も環境に大きく左右されるようですが、これもまた調理(料理)次第で、美味しく食べれます。
クサイは美味い、かも?