魚を冷やす氷。 いつごろから普及し始めた?

魚を冷やすための氷の使用は、19世紀後半に普及し始めたとされています。それ以前は、鮮度を保つための方法としては塩蔵や乾燥などの保存方法が主流でした。

氷の普及にはいくつかの重要な歴史的発展が寄与しています。まず、産業革命によって冷蔵技術が進歩し、商業用の冷蔵施設が利用可能になりました。この技術革新により、氷を使用して食品を冷やすことがより現実的になったのです。

また、19世紀にアメリカで始まった自然氷の切り出しと輸送の産業は、氷を広く普及させる大きな役割を果たしました。特に、フレデリック・タドリー・タドというアメリカ人が開発した断熱の氷箱は、魚などの食品を長距離輸送する際に重要な役割を果たしました。

日本においても、明治時代になると西洋からの冷蔵技術の導入が進み、魚介類の輸送や保存において氷の使用が普及し始めました。これにより、魚の鮮度を保ちながら遠くまで輸送することが可能になり、市場での鮮魚の提供が一般的になっていきました。

氷を使用した魚の冷却は、食品保存技術の進化とともに発展し、現代の食品流通システムの基礎を築く重要な要素となりました。

釣った魚は必ず、氷で冷やしましょう。美味しさは鮮度で決まります。釣太郎

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