昔、氷も車もなかった時代、生魚は地産地消しか他に方法はなかったので、限られたエリアで完結していました。
地方ごとに多く名前があり、価値が異るのもこのため。魚には地方により呼び方が、異なり多数の名称があります。
イガミは正式名称舞鯛、ブダイと呼ばれ、真鯛の仲間。
真鯛を食べれるほど豊かではなかっので、その代用としてこの舞鯛が代用として重宝され始めた、という歴史があります。
和歌山南紀の一部地方では、イガミの煮付けが無ければ正月が迎えられない、というほど貴ばれ年末は価格が暴騰します。
もちろんお祭りにも使用される縁起のいい祝い魚。
繊維が荒く、まろやかさもありませんが煮付けにするとおいしく、熱いものではなく冷やして煮凝りにして食べる家庭も。
この魚は他では食べない地方も多く、市場に出荷されず捨てられることも多いようです。
魚は、その土地の歴史と文化が凝縮されているのが面白いところ。
もちろん我が家では、今年の正月もイガミです(笑)。