「春はなぜ潮がよく引くのか?」の理由

主なポイントは以下の通りです(日本の太平洋側沿岸、特に紀伊半島周辺でよく言われる現象):

日潮不等(1日の潮の大きさに差が出る現象)の影響


春〜夏にかけては、昼間の干潮(引き潮)が大きくなりやすい。

一方、秋〜冬は夜間の干潮が大きくなる傾向があります。

これは、地球の地軸の傾き(約23.4度)と月の赤緯(月の位置)の関係で起きる「日潮不等」によるものです。

日本沿岸の地形や海流の影響で、特に干潮側にこの差が現れやすく、春〜初夏の日中に「大きく潮が引く」パターンが強まります。

大潮のタイミングと季節の組み合わせ


毎月ある大潮(新月・満月頃に潮位差が大きくなる)でも、季節によってパターンが変わります。

春は潮干狩りに適した「昼間に大きな干潮」が起きやすい時期で、干潟が広く露出します。

潮干狩りが春の定番なのも、このためです。

その他の補助的な要因(潮汐表に表れにくい実感的なもの):

春分前後で太陽の引力が比較的強く働く時期がある。

冬の寒さで海水が冷えて収縮し、春に海面全体が低めになりやすい(季節海面変動)。

春の季節風(岸から沖に向かうような風)の影響で、水が押し出されやすい場合もある。

ただし、大潮の潮位差自体は春・秋が小さめで、夏・冬が大きめというデータもあります

(彼岸潮=春分・秋分の大潮が「一年で一番大きい」というのは、実は日本沿岸では誤解や地域差がある説が有力)。
「よく引く」という体感は、主に昼間の干潮の深さや露出する干潟の広さから来ているようです。

和歌山の太平洋側(白浜・みなべ周辺)も、このパターンに当てはまりやすい場所です。
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