ひょうきんな顔つきに、ざらざらとした皮膚。
一見するとユニークな姿をしたカワハギですが、その身と肝の美味しさは魚界トップクラスです。
名前の通り「皮が簡単にはげる」ことからその名がつきましたが、実は非常に賢く、
釣り人を翻弄する「エサ取り名人」でもあります。
今回は、知れば知るほど奥深いカワハギの生態と、高級魚とされる理由、
そして釣り人だけが味わえる最高の料理法をご紹介します。
見出し構成
1. カワハギの生態と特徴:「エサ取り名人」の正体
カワハギ最大の特徴は、おちょぼ口と呼ばれる小さな口と、ホバリング(空中停止)のように
泳げる高い遊泳能力です。
この2つの武器を使い、釣り針に掛かることなく、エサだけを器用にかじり取ることができます。
釣り人が気づかないうちにエサがなくなっていることから、「エサ取り名人」という異名を持ちます。
また、頭の上には角のような第一背ビレがあります。
これは外敵から身を守るためや、寝る時に海藻などに引っ掛けて体を固定するために使われます。
体表はヤスリのようにザラザラした硬い皮で覆われていますが、調理の際は手でベリベリと綺麗に剥がすことができます。
これが「カワハギ」という名前の由来です。
2. 「夏は身、冬は肝」2つの旬と市場価値
カワハギは1年を通して釣れる魚ですが、味の楽しみ方は季節によって異なります。
夏のカワハギは産卵を終えて活発にエサを食べ、身が肉厚で淡白な甘みが増すため、
「身の夏」と言われます。
一方、冬(晩秋〜冬)は、寒さに備えて肝臓(キモ)を大きく肥大させる時期です。
この時期の肝は脂が乗り、濃厚な旨味が凝縮されるため、「肝の冬」と呼ばれ、市場価値が最も高騰します。
鮮度の良い肝が入ったカワハギは、高級料亭や寿司屋で非常に高値で取引されます。
特に活魚の状態であれば、キロ数千円の値がつくことも珍しくありません。
3. フグにも負けない極上の食味
カワハギの身は、フグに匹敵すると言われるほど透明感のある美しい白身です。
脂肪分が少なく高タンパクで、噛むほどに上品な甘みが広がります。
身自体にクセがないため、刺身はもちろん、煮付け、唐揚げ、鍋料理など、どんな料理にも合います。
しかし、カワハギの真骨頂はなんといっても「肝」にあります。
こってりとした濃厚なコクと甘みは、まさに「海のフォアグラ」。
この肝と白身を同時に味わえることが、カワハギ最大の魅力です。
4. これぞ究極!カワハギの美味しい食べ方3選
① 刺身の肝醤油(キモ醤油)和え
釣り人特権の最高の食べ方です。
新鮮な肝を裏ごし(または包丁で叩く)して醤油に溶き、薄造りにした刺身につけて食べます。
淡白な白身に濃厚な肝のコクが絡み合い、言葉を失うほどの美味さです。
② カワハギの煮付け
肝を大事にお腹に残したまま、甘辛いタレで煮付けます。
火を通した肝はチーズのようにクリーミーになり、煮汁に溶け出した旨味が白身に染み込みます。
ご飯が進むこと間違いなしの定番料理です。
③ カワハギ鍋(ちり鍋)
良い出汁が出るため、鍋料理にも最適です。 冬場なら、野菜と一緒にポン酢でさっぱり頂くのがおすすめです。
締めの雑炊まで、余すことなくカワハギの旨味を堪能できます。
まとめ
カワハギは、釣って楽しく、食べて感動する最高のターゲットです。
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エサ取り名人との知恵比べを楽しむ
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夏は肉厚な身、冬は濃厚な肝を味わう
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肝醤油という究極の贅沢を体験する
スーパーで売られているカワハギでは味わえない、鮮度抜群の「肝」を食べられるのは釣り人の特権です。
ぜひ今度の休日は、カワハギ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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