冬の海鮮珍味、ナマコが入荷しました。
この独特な見た目。
しかし、ひとたび口に運べば、そのコリコリとした食感と磯の香りがたまりません。
熱燗や冷酒がぐいぐい進んでしまう、まさに「酒泥棒」な食材です。
なぜナマコは「冬季限定」なのか
ナマコが冬にしか出回らないのには、ちゃんとした理由があります。
実はナマコ、夏の間は「夏眠(かみん)」をして寝ているのです。
水温が高い時期は活動を停止し、岩陰などでじっとしています。 この時期のナマコは身が溶けやすく、食用には向きません。
水温が下がる冬になると活発に動き出し、身もキュッと引き締まって美味しくなります。
だからこそ、ナマコは冬の味覚の王様なのです。
日本人はいつから食べている?
ナマコと日本人の付き合いは、驚くほど長いです。
なんと、日本最古の歴史書「古事記(712年)」にも記述が登場しています。
1300年以上も前から、日本人はこの不思議な生き物を食べていたことになります。
また、江戸時代には乾燥させたナマコが「俵物(たわらもの)」と呼ばれ、中国への高級輸出品として重宝されました。 昔の人も、この美味しさと価値をよく知っていたのですね。
意外と知らないナマコの生態
写真のナマコは、一般的に広く流通している「アオナマコ」です。
他にもアカナマコやクロナマコがいますが、アオナマコは特にコリコリとした食感が強いのが特徴です。
彼らは海底の砂や泥と一緒に有機物を食べ、キレイな砂にして排出します。
つまり「海の掃除屋」として、海の環境を守る大切な役割も果たしているのです。
ポン酢や三杯酢でさっぱりといただくのが定番です。
紅葉おろしを添えれば、もう言うことなし。 今夜は歴史ある冬の珍味で、至福の一杯を楽しみませんか?

