大雨のあとに「濁りが早く取れる場所」と「なかなか取れない場所」があるのは、
主に地形・水質・潮流・底質の違いによるものです。
釣り人目線でわかりやすく説明します。
◆ 1. 河口近くは濁りが取れにくい
雨水が川を通って海に流れ込むため、河口周辺は濁った水が集中します。
特に土砂を多く含む川(赤土・粘土質)は、粒子が細かく沈みにくいため、濁りが長く残ります。
・川の水量が多いほど影響が強い
・河口付近は雨後2〜3日以上濁りが続くことも
◆ 2. 外洋に面した場所は濁りが取れやすい
潮の流れ(潮流)が速い外海側は、濁りが押し流されるスピードが早いです。
黒潮の影響を受ける南紀や串本などでは、1日で澄み潮に戻ることもあります。
・潮通しが良い
・水深が深い
・地形が開けている
このような条件が揃うと、濁りが取れるのが早い傾向です。
◆ 3. 内湾・港内は濁りが残りやすい
堤防や防波堤に囲まれた港内は、
波や流れが弱いため濁りが滞留します。
特に底が泥質(ヘドロ気味)の港は、
いったん濁ると底泥が舞い上がり、
数日間視界が悪い状態が続きます。
◆ 4. 底質(そしつ)の違い
底が「砂地」か「泥地」かでも差が出ます。
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砂地:粒子が大きく沈みやすい → 濁りが取れやすい
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泥地:粒子が細かく舞いやすい → 濁りが残る
例えば、白浜や南部のような砂地エリアは回復が早く、
串本の湾奥や港湾部のような泥底は時間がかかります。
◆ 5. 風の影響
大雨後に風が強く吹くと、
底が再びかき混ぜられて濁りが取れにくくなります。
逆に、風が弱く波が落ち着くと沈殿が進みます。
◆ 6. 釣り人視点でのまとめ
| 条件 | 濁り回復の速さ | 代表例 |
|---|---|---|
| 外洋・潮通し良い | ◎早い | 串本・すさみ外向き磯 |
| 河口近く | ×遅い | 日置川河口・見老津川筋 |
| 港湾内 | △やや遅い | 白浜堤防内側・田辺湾内 |
| 砂地 | ◎早い | みなべ岩代浜・南部海岸 |
| 泥底 | ×遅い | 内湾の奥・船溜まり |
◆ 7. 釣果への影響
濁りは魚種によってもプラス・マイナスが異なります。
・アオリイカ・グレ:濁りに弱い(澄み潮を好む)
・チヌ・スズキ:やや濁りを好む(活性が上がる)
・カサゴ・アイナメ:中程度の濁りなら問題なし
◆ 結論
濁りが早く取れる場所は、
「潮通しが良く」「砂地で」「外洋に面している」場所。
濁りが取れにくい場所は、
「河口近く」「港湾内」「泥底で」「流れが弱い」場所。
この違いを覚えておくと、
大雨後でも効率よく釣り場選びができます。


