
「魚は目が旨い(うまい)」と言われる理由には、栄養学的な根拠と味覚的な理由の両方があります。
以下で、科学的視点と食文化の両面から詳しく解説します。
🧠 1. 「魚の目が旨い」と言われる理由(総論)
魚の目のまわりには、**ゼラチン質(コラーゲン)と脂(不飽和脂肪酸)**が多く含まれています。
これが「ぷるぷる」「とろとろ」とした独特の食感と旨味のもと。
つまり、魚の目が旨いのは――
👉 **コラーゲン+脂+旨味成分(アミノ酸・核酸)**の“宝庫”だからです。
🧬 2. 科学的に見た「魚の目のうま味成分」
● コラーゲン
目の周り(特に眼球の後ろ)には、コラーゲン繊維が豊富です。
加熱するとゼラチン化して、ぷるんとした食感になります。
このコラーゲンは肌や関節によい成分としても有名ですね。
● DHA・EPA
目の後ろの脂肪組織には、青魚に多い**DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)**がたっぷり。
これらは血液サラサラ効果や脳機能維持に効果的な良質脂肪酸です。
● アミノ酸とイノシン酸
目の周囲の筋肉や脂肪層には、うま味成分の「グルタミン酸」「イノシン酸」が多く含まれます。
煮つけにするとこの旨味が汁に溶け出し、「魚の頭はうまい」「目玉のまわりが最高」と言われるのはこのためです。
🍲 3. 食文化的な背景:「目玉=通好み」
昔から日本では「魚の目玉を食べるのは“通”の楽しみ」とされてきました。
特に煮つけ・カブト焼きでは、目玉まわりのゼラチン質が最高のごちそう。
● 定番の食べ方
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タイのカブト煮
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ブリ大根
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キンメダイの煮付け
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カレイの煮付け
どれも、目玉のまわりをスプーンでほじって食べるのが通の楽しみ方です。
🩸 4. 栄養面のメリット
| 成分 | 効果 |
|---|---|
| コラーゲン | 肌・関節の弾力を保つ |
| DHA・EPA | 脳機能・血流改善 |
| ビタミンA | 目の健康を守る |
| タウリン | 疲労回復・肝機能サポート |
魚の目を食べることで、まさに**“目に良い成分を目から取る”**というユニークな栄養循環が成立します。
💡 5. おいしく食べるコツ
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煮付ける
低温でコトコト煮るとゼラチン質がとけ、ぷるぷるに。 -
焼きすぎない
焼きすぎると水分が飛び、固くなります。中火でじっくり。 -
汁まで楽しむ
煮汁にはコラーゲンや脂肪酸が溶け込んでいるため、ぜひ一緒に。
🧭 6. まとめ
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| うま味の正体 | コラーゲン+DHA/EPA+アミノ酸 |
| 食感 | ぷるぷる・とろとろ |
| 栄養価 | 美肌・脳機能・血流改善 |
| 文化的価値 | 通好みの“隠れた名部位” |
🐟 結論
「魚は目が旨い」というのは単なる言い伝えではなく、
**科学的にも、栄養学的にも理にかなった“真実”**です。
魚の目のまわりには、
・うま味成分の濃縮ゾーン
・健康に良い脂
・食感の楽しみ
この3つがそろっており、まさに“魚の旨味の核心部”といえます。

